カテゴリー: 展示会一覧

  • シンガポール・アジアの食品展示会一覧【2026-2027】|会期・分野・向いている企業

    「シンガポールの食品展示会に出たい」「東南アジアへの輸出の足がかりになる見本市を探している」という方向けに、2026年10月以降〜2027年に開催されるアジアの主要な食品展示会を、国・都市別に整理しました。会期は各主催者の公式サイトとジェトロ(日本貿易振興機構)の公表資料で確認したものを載せ、未発表のものは「未発表」と書いています。当窓口でご案内している展示会の規模・出展料は、主催者の公式サイトと主催者提供の出展案内資料に基づきます。

    この記事でわかること

    • シンガポール・タイ・台湾・香港・インドネシア・ベトナムの主要食品展示会の次回会期
    • 総合展・日本食特化展・外食専門展・原料展の違い
    • ジェトロのジャパンパビリオンが設けられている展示会
    • 自社の商材・目的に合う展示会の選び方
    • 当窓口で出展をご案内しているSIGEP Asia・Vietfood & Beverageの会期・規模・出展料の目安

    3行まとめ:①東南アジア全体のバイヤーに広く会いたいなら、総合展のFHA(シンガポール・4月)とTHAIFEX – Anuga Asia(バンコク・5月)が軸です。②日本産品として打ち出すならFood Japan(シンガポール・10月)、台湾ならFOOD TAIPEI(6月)、ベトナムならVietfood & Beverage(ベトフード/ホーチミン・8月)。③ジェラート・製菓・コーヒー・ベーカリーなど外食向けの商材なら、専門展のSIGEP Asia(シンガポール・7月)が的を絞りやすい候補です。

    東南アジアで出展先を探している方へ

    当窓口(海外展示会 出展サポート|株式会社すけっと・合同会社International Linkage)では、このページで紹介する展示会のうち次の2展の出展をご案内しています。

    • SIGEP Asia 2027(シンガポール・2027年7月14日〜16日):ジェラート・製菓・チョコレート・ベーカリー・コーヒーなど、外食・カフェ向けの原料・機器を扱う会社向け
    • Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam 2027(ホーチミン・2027年8月12日〜14日。ハノイ開催も2027年の回からご案内):ベトナムで小売・輸入卸・外食のバイヤーに会いたい食品・飲料メーカー、食品加工・包装機器の会社向け

    結論:どんな会社にどの展示会が向くか

    出展の目的別に整理しました。当窓口で出展をご案内している2展が当てはまる目的を先に、その他の展示会をそのあとに挙げています。

    SIGEP Asia・Vietfood & Beverage が合う目的

    • 外食・カフェ・パティスリー向けに、ジェラート・製菓・チョコレート・ベーカリー・コーヒーの原料や厨房機器を売りたい:SIGEP Asia(シンガポール・7月)
    • ベトナム市場で、小売・輸入卸・ホテル・飲食店のバイヤーに会いたい食品・飲料メーカー:Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam(ホーチミン・8月)
    • 食品加工機械・包装機器・包装資材を扱う会社:Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam(食品加工・包装技術・機器の展示会を同時開催)
    • ベトナム北部(ハノイ)の市場を狙いたい:Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam のハノイ開催(当窓口では2027年の回からご案内。2027年の会期は未発表)

    その他の展示会が合う目的(当窓口の取り扱いはありません)

    • 東南アジア全体のバイヤーに、食品全般を幅広く見せたい:FHA(シンガポール・4月)または THAIFEX – Anuga Asia(バンコク・5月)。SIGEP Asiaは外食業界向けの専門展のため、スーパー・小売向けの加工食品を幅広く見せたい場合は総合展の方が合います
    • 日本産・地域産品であることを最大の売りにしたい:Food Japan(シンガポール・10月)
    • 食品原料・添加物・機能性素材が中心:Fi Asia Thailand(バンコク・9月・原料専門)。Vietfood & Beverageにも原材料の出展分野はありますが、原料を探す来場者に的を絞るならFi Asia Thailandの方が向いています
    • 台湾の輸入業者・OEM先を探したい:FOOD TAIPEI(台北・6月)
    • 香港のホテル・レストラン・高級小売向けの食材・酒類・機器:HOFEX(香港・5月・隔年開催)
    • ベトナムの外食・ホテル市場に3月に出たい:Food & Hospitality Vietnam(ホーチミン・3月)
    • インドネシア市場の代理店・輸入業者を探したい:SIAL Food & Drinks Indonesia(ジャカルタ・11月)

    アジアの食品展示会 国別一覧(2026年10月〜2027年)

    国・都市ごとにまとめています。赤い枠は当窓口で出展をご案内できる展示会です。それ以外の展示会は当窓口の取り扱いがないため、出展のお申込みは各主催者の公式サイトへ直接お問い合わせください。会期は2026年10月9日時点で各主催者の公式サイトに掲載されていたものです(Food & Hospitality Vietnam のみ10月1日時点)。

    シンガポールの食品展示会

    FHA – Food & Hospitality Asia

    2027年4月20日〜23日

    分野食品・飲料全般+ホテル・外食向け機器(総合展)

    向いている会社東南アジア全体のバイヤーに広く会いたい食品メーカー

    ジェトロのジャパンパビリオン:2026年に設置、2027年も設置予定(2026年9月時点の計画)

    Food Japan

    2026年10月22日〜24日

    分野日本の食品・飲料・食関連技術(日本特化)

    向いている会社日本産・地域産品として売り込みたい事業者

    当窓口で取り扱い

    SIGEP Asia(Restaurant Asiaと同時開催)

    2027年7月14日〜16日

    分野ジェラート・製菓・チョコレート・ベーカリー・コーヒー(外食向け専門展)

    向いている会社外食・カフェ・パティスリー向けの原料・機器メーカー

    出展案内・費用を見る →

    タイ(バンコク)の食品展示会

    THAIFEX – Anuga Asia

    2027年5月25日〜29日

    分野食品・飲料全般(総合展)

    向いている会社東南アジア最大級の場で幅広く商談したい企業

    ジェトロのジャパンパビリオン:2026年に設置、2027年も設置予定(2026年9月時点の計画)

    Fi Asia Thailand

    2027年9月1日〜3日

    分野食品原料・添加物・機能性素材

    向いている会社原料・素材メーカー

    ベトナムの食品展示会

    当窓口で取り扱い

    Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam(ホーチミン)

    2027年8月12日〜14日

    分野食品・飲料+食品加工・包装機器

    向いている会社ベトナム市場で輸入業者・小売・外食のバイヤーに会いたい企業

    出展案内・費用を見る →

    Food & Hospitality Vietnam(ホーチミン)

    2027年3月24日〜26日

    分野食品・飲料+ホテル・外食向け機器

    向いている会社ベトナム南部の外食・ホテル市場を狙う企業

    当窓口で取り扱い(2027年の回から)

    Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam(ハノイ開催)

    2027年開催(会期は未発表)

    分野食品・飲料+食品加工・包装機器

    向いている会社ベトナム北部(ハノイ周辺)のバイヤーに会いたい食品・飲料メーカー、食品加工・包装機器の会社

    参考:2026年は11月4日〜7日に開催(2026年の回は当窓口の取り扱いがありません)

    ベトフードの案内ページでハノイ開催を相談する →

    台湾(台北)の食品展示会

    FOOD TAIPEI

    2027年6月23日〜26日

    分野食品・飲料全般(総合展)

    向いている会社台湾の輸入業者・OEM先を探す企業

    ジェトロのジャパンパビリオン:2026年に設置

    香港の食品展示会

    HOFEX

    2027年5月10日〜12日(隔年開催)

    分野高級食材・酒類・ホテル/外食向け機器

    向いている会社ホテル・レストラン・高級小売向けの商材を持つ企業

    インドネシア(ジャカルタ)の食品展示会

    SIAL Food & Drinks Indonesia

    2026年11月4日〜6日

    分野食品・飲料全般(B2B総合展)

    向いている会社インドネシア市場の代理店・輸入業者を探す企業

    当窓口で出展をご案内している2つの展示会

    ここからは、当窓口で出展のご案内をしているSIGEP Asia 2027とVietfood & Beverage – ProPack Vietnam 2027を詳しく紹介します。Vietfood & Beverageはホーチミンとハノイで開催されており、ここでは会期が決まっているホーチミン開催を中心に紹介します(ハノイ開催は2027年の回からご案内)。数値・料金は主催者の公式サイトと主催者提供の出展案内資料に基づきます。

    どちらも申込締切は設けられておらず、出展スペースが埋まり次第終了です。出展場所は申込順に選べます。支払い方法や輸送の段取りは、各案内ページの資料でご案内します。

    SIGEP Asia 2027(シンガポール・Restaurant Asiaと同時開催)

    マリーナベイ・サンズ内のSands Expo & Convention Centre。SIGEP Asiaの開催会場
    Photo: LN9267, Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)— Sands Expo & Convention Centre(SIGEP Asia開催地)

    イタリアのSIGEP Worldのアジア版で、シンガポールで毎年開かれる外食・ホスピタリティ業界向けのB2B見本市です。主催はIEG ASIAで、Restaurant Asiaと同時開催です。次回は2027年7月14日(水)〜16日(金)、会場はマリーナベイ・サンズ内のSands Expo & Convention Centre(1階ホールA・B・C)です。

    規模:主催者公式サイトに掲載の2026年開催実績は、来場者14,000名以上・出展400社以上(40か国以上のブランドが出展)です。来場者はアジア全域のレストラン・カフェ・ホテル・流通業者・フードサービスグループの意思決定者が中心で、主催者は購買権限を持つ実務者と出展社を結びつける「ホストバイヤー」の仕組みを設けています。

    向いている会社:ジェラート・製菓・チョコレート・ベーカリー・コーヒーの原料や、厨房機器・フードサービス機器を扱い、東南アジアの外食・カフェ・ホテル業界に売り込みたい会社です。

    出展料の目安:最も費用を抑えられる「オープンコンセプト・パビリオン」(6m²区画)でS$3,540〜(S$590/m²・2026年8月時点)、ほかに登録料S$250がかかります。2026年10月31日までの早期申込で登録料が免除されます(条件は主催者の判断で変更される場合があります)。ブース施工込みのシェルスキームやスペースのみのプランもあります。

    SIGEP Asia 2027 は当窓口で出展のご案内をしています

    出展費用・フロアプラン・出展までのスケジュールを無料の資料でお送りしています。

    Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam 2027(ベトフード/ベトナム・ホーチミン)

    ホーチミン市のSECC サイゴン展示・コンベンションセンター。Vietfood & Beverage – ProPack Vietnamの開催会場
    Photo: trungydang, Wikimedia Commons(CC BY 3.0)— SECC サイゴン展示・コンベンションセンター(Vietfood & Beverage開催地)

    VINEXADが主催する、食品・飲料展(Vietfood & Beverage)と食品加工・包装技術・機器展(ProPack Vietnam)からなる国際展示会です。1996年に始まり2027年で第31回、UFI認証を受けています。次回は2027年8月12日(木)〜14日(土)、会場はホーチミン市のSECC サイゴン展示・コンベンションセンターです。

    規模:主催者公表の2026年開催実績は、来場者39,150名(うち業界関係者27,400名)、出展社1,000社、20の国・地域から参加です。業界関係者は小売・百貨店、輸入・卸、ホテル・飲食店、食品メーカーなどが中心です。

    向いている会社:ベトナムで輸入業者・小売・外食のバイヤーに会いたい食品・飲料メーカーと、食品加工・包装機器を扱う会社です。

    出展料の目安:「スペースのみ」(最小18m²)で1m²あたり330米ドル〜(18m²で5,940米ドル〜・電気・カーペット別)。ブース施工込みのパッケージブースもあります。

    Vietfood & Beverage 2027(ホーチミン)は当窓口で出展のご案内をしています

    出展費用・出展対象分野と来場者層の詳細・出展までのスケジュールを無料の資料でお送りしています(ハノイ開催も、2027年の回からご案内しています)。

    アジアの食品展示会の選び方

    • ①「総合展」か「専門展」か:FHA・THAIFEX・FOOD TAIPEIは食品全般を扱う総合展で、幅広い業種のバイヤーに会える一方、出展社も多いため、ブースで何を見せるかを絞る準備が要ります。ジェラート・製菓・コーヒーならSIGEP Asia、原料ならFi Asia Thailandのように、商材がはっきりしているなら専門展の方が来場者を絞り込めます。
    • ②狙う国を1つ決める:アジアは国ごとに食品の輸入規制・ハラール対応の要否・物流事情が違います。「アジア全体」ではなく最初の1か国を決め、その国で開かれる展示会か、その国のバイヤーが多く来る展示会を選ぶと準備が絞れます。
    • ③小間の形態を確認する:現地法人がない場合、ブースを自社で施工するのは手間と費用の負担が大きくなります。ブース施工込みのパッケージブース(シェルスキーム)を選べるかを先に確認すると、準備の範囲を絞れます。SIGEP Asia・Vietfood & Beverageはいずれもブース施工込みのプランがあります。
    • ④会期から逆算する:今から準備を始めるなら、2027年3〜7月にFood & Hospitality Vietnam・FHA・HOFEX・THAIFEX・FOOD TAIPEI・SIGEP Asiaが続きます。サンプル輸送や現地の輸入手続きに時間がかかるため、半年前には出展先を決めておくのが無難です(2027年3〜4月開催の展示会は、すでにその時期に入っています)。

    よくあるご質問

    Q. 2026年中に視察できるアジアの食品展示会はありますか?
    2026年10月以降では、Food Japan 2026(シンガポール・10月22日〜24日)、SIAL Food & Drinks Indonesia 2026(ジャカルタ・11月4日〜6日)、Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam 2026(ハノイ開催・11月4日〜7日)が予定されています。いずれも会期が近いため、今からの場合は来場(視察)が現実的です。来場登録の方法は各主催者の公式サイトでご確認ください。

    Q. シンガポールの食品展示会はどれを選べばよいですか?
    食品全般を幅広く見せたいならFHA(4月・シンガポールエキスポ)、日本食・日本産品として打ち出したいならFood Japan(10月)、ジェラート・製菓・コーヒー・ベーカリーなど外食向けの専門分野ならSIGEP Asia(7月)が候補です。

    Q. ジェトロのジャパンパビリオンがあるアジアの食品展示会はどれですか?
    ジェトロの2026年9月18日時点の計画では、2027年度はFHA 2027(シンガポール)とTHAIFEX 2027(バンコク)にジャパンパビリオンを設置する予定です。2026年はFHA・THAIFEX・FOOD TAIPEIに設置されました。

    Q. SIGEP AsiaとVietfood & Beverageのどちらが自社に合いますか?
    外食・カフェ・パティスリー向けの商材(ジェラート・製菓・チョコレート・ベーカリー・コーヒーの原料や厨房機器など)で、アジア各地のレストラン・カフェ・ホテルの担当者に会いたいならSIGEP Asia(シンガポール・2027年7月14日〜16日)が向いています。ベトナム市場で小売・輸入卸・ホテル・飲食店などのバイヤーに会いたい食品・飲料メーカーや、食品加工・包装機器の会社ならVietfood & Beverage – ProPack Vietnam(ホーチミン・2027年8月12日〜14日)が向いています。どちらが合うか決めきれない段階でも、各展示会の案内ページのフォームからご相談いただけます。

    Q. このページに載っている展示会すべてに申し込めますか?
    当窓口が出展のご案内を行っているのは、SIGEP Asia(シンガポール)とVietfood & Beverage – ProPack Vietnam(ホーチミン、および2027年のハノイ開催)です。それ以外の展示会は当窓口の取り扱いがないため、出展のお申込みは各主催者の公式サイトへ直接お問い合わせください。

    SIGEP Asia・Vietfood & Beverage への出展をご検討の方へ

    当窓口では、SIGEP Asia 2027(シンガポール)と Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam 2027(ホーチミン。ハノイ開催は2027年の回からご案内)の出展資料を無料でお送りしています。出展料の目安・フロアプラン・お申込みから出展までのスケジュールは資料でご案内します。出展に関するご相談は、すべて日本語で対応いたします。

    どちらの展示会が自社に合うか分からない段階でも、各案内ページのフォームからご相談ください。

    出典

    • SIGEP Asia公式サイト(sigepasia.com.sg)2026年10月9日確認
    • SIGEP Asia & Restaurant Asia 2027 出展案内資料(主催者提供)
    • Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam 2027 出展案内・日本語版(主催者VINEXAD提供資料)
    • FHA公式サイト(foodnhotelasia.com)2026年10月9日確認
    • ジェトロ「2026年度/2027年度 海外見本市ジャパンパビリオン出展計画(農水分野)」2026年9月18日時点
    • Food Japan公式サイト(oishii-world.com)General Information 2026年10月9日確認
    • THAIFEX – Anuga Asia公式サイト(thaifex-anuga.com)会期ページ・2026年閉幕時プレスリリース 2026年10月9日確認
    • Fi Asia Thailand公式サイト(figlobal.com/asia-thailand)2026年10月9日確認
    • FOOD TAIPEI公式サイト Fact Sheet(2026年7月28日更新)2026年10月9日確認
    • HOFEX公式サイト(hofex.com)About・Be an Exhibitor 2026年10月9日確認
    • SIAL Food & Drinks Indonesia公式サイト(sialfooddrinksindonesia.com)2026年10月9日確認
    • Food & Hospitality Vietnam公式サイト 2026年10月1日確認
    • Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam(ハノイ開催)公式サイト(hn.foodexvietnam.com)2026年10月9日確認

    執筆・監修:株式会社すけっと(山澤)・合同会社International Linkage(竹生)

    本記事に掲載の情報は各展示会の主催者・ジェトロの公開情報に基づきます。SIGEP Asia(シンガポール)とVietfood & Beverage – ProPack Vietnam(ホーチミン、および2027年のハノイ開催)以外の展示会は当窓口の取り扱いがありません(情報提供のみ)。最新の会期・出展条件は各主催者の公式サイトをご確認ください。最終確認: 2026年10月。

  • Gulfood(ガルフード)とは|中東最大級の食品見本市、ハラール市場への入口

    「ガルフード(Gulfood)」は、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイで開催される中東最大級の食品総合見本市です。中東・アフリカ市場、そしてハラール市場への足がかりとして注目されていますが、実際に出展を検討する場合は何を確認すればよいのでしょうか。この記事では、公式情報をもとにGulfoodの概要と、出展を検討する際に押さえておきたい視点を整理します。

    この記事でわかること

    • Gulfoodの開催時期・会場・規模の概要
    • Gulfoodのカテゴリ構成(自社商材がどのゾーンに該当するか)
    • 開催都市ドバイ・DWTC会場のアクセスと位置づけ
    • ハラール市場・中東市場への足がかりとしての位置づけ
    • 出展を検討する際に確認しておきたい視点
    • 出展を申し込む場合の進め方

    3行まとめ:Gulfoodは2027年3月15〜19日にドバイ・ワールド・トレード・センター/ドバイ・エキシビション・センターで開催予定、出展者8,500以上・195カ国が見込みとして案内されている世界最大級の食品見本市です(出典:Gulfood公式サイト・2026年8月確認。主催者の見込み値であり実績ではありません。実績はGulfood 2025で出展社5,500社超)。2026年は1月開催で、2027年から会期が3月に移ります(2026年8月時点の公式発表)。中東・ハラール市場への入口として存在感がありますが、肉・食肉加工品などはハラール認証が実質的に必須となる点に注意が必要です。出展のお申込みは主催者公式サイトへ直接となります。

    Gulfoodとは

    Gulfoodは、ドバイ世界貿易センター(DWTC)が主催する食品・飲料の総合見本市です。直近のGulfood 2026は31回目の開催でした(出典:JETRO(ジェトロ)ビジネス短信「中東最大級の食品総合見本市『ガルフード2026』開催」・2026年8月確認)。次回Gulfood 2027は2027年3月15日〜19日、会場はドバイ・ワールド・トレード・センター(DWTC)とドバイ・エキシビション・センター(ドバイ・エキスポシティ内)の2会場で開催予定で、公式サイトでは出展者8,500以上・195カ国・12セクターという規模が案内されています(出典:Gulfood公式サイト gulfood.com・2026年8月確認)。

    なお、Gulfoodは2026年は1月開催、2027年は3月開催と会期の月が移ります。公式サイトに月が変わる理由の説明は見当たらなかったため、ここでは2027年から会期が3月に移るという事実のみを記載します(2026年8月時点の公式発表)。

    直近のGulfood 2026は2026年1月26〜30日に、DWTCとドバイ・エキシビション・センターの2会場で開催されました(出典:JETROビジネス短信・2026年8月確認)。前年のGulfood 2025は来場者約14万人・出展社5,500社超・出展国190カ国以上と報告されています(出典:同JETROビジネス短信・2026年8月確認)。会期・会場・最新の来場実績など詳しい一次データは、主催者公式サイトで随時更新されるため、出展を具体的に検討する段階では必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。

    ドバイ・ワールド・トレード・センター(DWTC)と周辺のドバイの高層ビル群
    Photo: Hawkeye7 / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

    Gulfoodのカテゴリ構成

    Gulfoodは単一の商品分野に絞った展示会ではなく、食品・飲料に関わる分野を横断する総合見本市です。主催者の案内によると、大きくは以下のような分野で構成されています。

    • Food & Beverage(食品・飲料本体):飲料、乳製品、油脂、食肉・食肉加工品、水産物、生鮮食品、穀物・豆類、健康志向食品、ワールドフード(各国料理・食材)など
    • Hospitality(ホスピタリティ関連):ホテル・厨房機器、冷凍冷蔵設備、フードサービス機器、使い捨て用品など、飲食店・宿泊施設向けの設備・備品分野
    • Beverage / Bakery & Confectionery:飲料専門ゾーンや、製菓・製パン関連の製品・機器
    • Food Processing & Packaging:食品加工機械、包装機械・資材
    • 物流分野「Gulfood Logistics」:Gulfood 2026で新設された専門セクターです(出典:Tea and Coffee Trade Journal「Gulfood 2026 launches Gulfood Logistics」2026年1月・2026年8月確認)。なお「Gulfood Fresh」については、今回の確認範囲(Gulfood公式サイト)で新設の一次情報を確認できなかったため未確認とします

    このように、Gulfoodは「食品そのもの」だけでなく、厨房機器や物流・パッケージングまで含む食品業界全体のエコシステムを扱う点が特徴です。出展を検討する際は、自社の商材がどのゾーン・カテゴリに該当するかを主催者の最新の出展分野一覧で確認し、近い分野の出展社がどの程度いるかを事前に把握しておくと、ブースの見せ方や商談相手の想定がしやすくなります。

    開催都市ドバイ・DWTC会場について

    Gulfoodの会場であるドバイ・ワールド・トレード・センター(DWTC)は、ドバイの主要幹線道路シェイク・ザイード・ロード沿いに位置し、ドバイ地下鉄(メトロ)レッドラインの「World Trade Centre駅」が会場そばにあります。正確な導線は主催者・DWTCの公式アクセス案内をご確認ください。駐車場については、DWTC公式サイトに有料・無料あわせて7,530台分と記載されています(出典:DWTC公式サイト dwtc.com/en/getting-here/・2026年8月確認)。車・タクシー・配車サービスでのアクセスにも対応しています。

    ドバイは中東における物流・金融のハブ都市として、中東・アフリカ・南アジアを結ぶフライトネットワークが充実しており、周辺国からのバイヤーが移動しやすい点も、Gulfoodが「中東進出の玄関口」と位置づけられる理由のひとつです。ただし、空港・現地移動を含めた具体的な渡航手配は、出展を具体的に検討する段階で旅行代理店や主催者の公式ガイドをご確認ください。

    単一カテゴリの展示会というより「中東の食品業界が一堂に会する総合見本市」という性格が強いイベントです(カテゴリ構成は上記「Gulfoodのカテゴリ構成」を参照)。

    ハラール市場・中東市場への足がかりとしての位置づけ

    Gulfoodは中東・アフリカ・南アジアなど、ハラール市場と重なる商圏のバイヤーが多く集まることから、「ハラール市場への入口」として紹介されることが多い展示会です。会場内には「Halal Market」という専門ゾーンも設けられています。

    ただし、ハラール認証の要否は商材によって異なり、一律には言えません。UAEでは「UAE.S 2055-1(ハラール食品の一般要求事項)」および「UAE.S 2055-2(ハラール認証機関の要求事項)」が定められており、UAEのハラール制度は現在産業先端技術省(MoIAT)が所管しています(旧ESMAの機能を承継。出典:MoIAT公式サイト moiat.gov.ae/en/programs/halal・2026年8月確認)。原材料の調達から屠畜(食肉の場合)、加工、包装、保管、輸送、店頭表示に至るまでの工程が対象範囲とされています。特に食肉・食肉加工品・調理済み食品、ゼラチンや酵素など動物由来原料を含む製品については、MoIATに登録されたハラール認証機関の認証を出展前に取得しておくことが実務上ほぼ必須とされており、認証の有無が商談の前提になる場面があるため、早い段階で認証機関に確認しておくのが安全です(通関実務の詳細は認証機関・輸入者にご確認ください)。一方、認証を伴わない一部の穀物・野菜・果物や植物由来製品など、認証が必須でない商材カテゴリも存在するとされています(ただし非ハラール添加物の混入や交差汚染がないことは別途確認が必要)。

    商材カテゴリ別の目安としては、次のような傾向が案内されていますが、あくまで一般的な傾向であり、最終判断は必ず一次情報・専門家への個別確認が必要な点にご注意ください。

    • 食肉・食肉加工品・調理済み食品:認証取得が実務上ほぼ必須とされるカテゴリ(要個別確認)
    • 乳製品・菓子・調味料など動物由来原料を含む可能性がある加工食品:原材料(ゼラチン・酵素・香料等)によって要否が変わるため個別確認が必要
    • 茶・穀物・野菜・果物など単純な植物由来の一次産品:認証が必須でないケースがあるとされるが、加工・保管工程での交差汚染がないかは別途確認が必要

    自社に認証が要るかどうかは、次の順番で調べると判断できます。

    1. 原材料表・規格書を1品ずつ見る:①食肉・食肉エキス ②アルコール(酒精・洋酒・エタノール抽出物) ③ゼラチン・コラーゲン ④酵素(レンネット等) ⑤動物由来の可能性がある油脂・乳化剤 ⑥香料・着色料のキャリア — このいずれかが入っていれば「確認が必要な側」と考えます
    2. 製造工程を確認する:同じラインで豚由来原料やアルコールを扱っていないか(交差汚染の有無)、洗浄手順を説明できるかを整理します
    3. 基準に当てはめる:UAEでの要求事項はUAE.S 2055-1(ハラール食品の一般要求事項)が土台です(出典:MoIAT公式サイト・2026年8月確認)。規格の本文は一般公開されていないため、条文レベルの判定は次の手順で認証機関に確認します。この段階でやるのは「①②で洗い出した該当原材料・工程の一覧を、そのまま質問できる形にまとめる」ことです
    4. 認証機関に問い合わせる:UAEで通用する認証を発行できるのは、MoIATに登録されたハラール認証機関です。登録機関はMoIAT公式サイトの「Registered Halal Certification Bodies」ページ(https://moiat.gov.ae/en/programs/halal/registered-halal-certification-bodies ・2026年8月確認)で公開されています。日本国内の機関が掲載されているかまでは今回確認できていないため、該当機関の有無は同ページ、またはJETRO・主催者へ直接ご確認ください
    5. 輸入者・現地バイヤーに確認する:実務上、どの認証を求めるかは取引先によって差があります。まだ取引先がいない段階では、この手順は飛ばして構いません。その場合は手順4の認証機関、またはJETRO・主催者への相談で「自社カテゴリで一般に何が求められるか」までを確認し、取引先が決まった時点で再確認する順序になります

    最終的な要否は、必ず認証機関および輸入者(現地バイヤー)にご確認ください。本記事は法規の断定をするものではありません。

    ドバイのスパイススーク(香辛料市場)の店先に並ぶ食材
    Photo: Stzeman / Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

    出展を検討する際の視点

    Gulfoodは世界最大級の総合食品見本市であるため、来場者の母数は大きい一方、バイヤーの興味関心も幅広く分散します。出展を検討する際は、次のような視点で自社との相性を確認すると判断しやすくなります。

    • 中東・アフリカ・南アジア圏への輸出実績や意欲がすでにある企業・商材(ゼロからの市場開拓というより、足がかりが少しでもある方が商談が進みやすい傾向)
    • ハラール認証の取得・取得見込みがある、または認証が必須でない可能性が高いカテゴリの商材(茶・穀物・野菜・果物など、動物由来原料やアルコールを含まないもの)。菓子・調味料・乳製品は原材料によって要否が変わるため、下記の手順で自社商材を確認してください
    • 現地代理店・ディストリビューター探しを目的にできる(Gulfoodは商談型見本市としての性格が強く、単発の一般消費者向け販促には不向き)
    • 会場規模・来場者数の大きさに埋もれない差別化ポイントを用意できる(総合見本市のため、ブースの見せ方・アポイント設計が成果を左右しやすい)

    なお、JETROの発信では、UAEにおいて日本食レストランの増加とともに日本産食材の輸入が増加傾向にあるといった報告もあり、中東圏全体で日本食・日本産食材への関心が徐々に広がっている様子がうかがえます。ただし、これは中東市場全体の大きな傾向であり、個別の商材・国ごとの輸入規制や需要動向は別途JETROの国・品目別ページや現地情報で確認することをおすすめします。

    次のいずれかに当てはまる場合は、今回は見送って準備に充てる判断が現実的です。①中東・アフリカ・南アジアへの輸出実績も、現地の代理店・輸入者の当てもまだ無い(Gulfoodは商談型のため、受け皿が無いと会期後に話が続きません)②自社商材にハラール認証が必要で、会期までに取得の見通しが立たない③まず小さく市場を試したい、または中東以外の市場(欧州・英国など)を優先したい。いずれも「出てはいけない」という意味ではなく、次回に回して受け皿づくり・認証取得を先に進めるほうが投資が回収しやすい、という判断です。他の海外食品展示会との比較は、当サイトの海外食品展示会一覧もあわせてご覧ください。

    出展を検討する場合の進め方

    Gulfoodは、当サイトを運営する株式会社すけっと・合同会社International Linkageが代理店契約を持つ展示会ではありません。そのため、出展のお申込みや個別の出展条件のご相談は、主催者公式サイトへ直接ご連絡ください。

    また、JETRO(日本貿易振興機構)がジャパンパビリオンを設置しており、都道府県単位の助成事業を利用できるケースもあります。個社単独での出展のほか、JETROや自治体の輸出支援事業を経由する出展方法もあわせて検討されることをおすすめします。

    なお、当サイトでは日本語窓口を持つIFE(イギリス・ロンドン)やSIGEP World(イタリア・リミニ)についてはご相談を承っています。中東市場に限らず海外展示会選びそのものにお悩みの場合は、まず海外食品展示会一覧で候補を比較してみてください。

    よくあるご質問

    Q. Gulfoodはどのくらいの規模の展示会ですか?
    A. Gulfood 2025は来場者約14万人・出展社5,500社超・出展国190カ国以上と報告されています(出典:JETROビジネス短信・2026年8月確認)。次回Gulfood 2027は出展者8,500以上・195カ国が見込まれると公式に案内されています(出典:Gulfood公式サイト・2026年8月確認)。なお会場総面積240,000平方メートルという数値は今回の確認では裏付けが取れなかったため未確認です。

    Q. Gulfoodにはどんなカテゴリがありますか?自社商材が合うか分かりません。
    A. 食品・飲料本体(飲料・乳製品・油脂・食肉・水産物・生鮮食品・穀物豆類など)に加え、ホテル・厨房機器やフードサービス機器、製菓・製パン、食品加工・包装機械まで幅広いカテゴリで構成されています。物流分野「Gulfood Logistics」はGulfood 2026で新設された専門セクターです(出典:Tea and Coffee Trade Journal・2026年8月確認)。自社商材がどのゾーンに該当するかは、主催者の最新の出展分野一覧で個別にご確認いただくのが確実です。

    Q. 会場のドバイ・ワールド・トレード・センター(DWTC)へのアクセスは?
    A. ドバイ地下鉄レッドラインの「World Trade Centre駅」が会場そばにあります。会場の駐車場は有料・無料あわせて7,530台分と公式に記載されています(出典:DWTC公式サイト・2026年8月確認)。詳しい交通手段は会期が近づいた時点で主催者の公式ガイドをご確認ください。

    Q. ハラール認証がないと出展できませんか?
    A. 出展そのものにハラール認証が必須というわけではありませんが、食肉・食肉加工品・調理済み食品などのカテゴリでは、現地バイヤーから認証取得を前提に商談を求められることが多いとされています。UAEには「UAE.S 2055-1(ハラール食品の一般要求事項)」があり、制度は産業先端技術省(MoIAT)が所管しています(出典:MoIAT公式サイト・2026年8月確認)。まず原材料表で食肉・アルコール・ゼラチン・酵素・香料の有無を確認し、該当する場合はMoIAT登録の認証機関(MoIAT公式サイトのRegistered Halal Certification Bodiesページで公開)へ問い合わせてください。最終的な要否は認証機関・輸入者にご確認ください。

    Q. 日本企業の出展実績はありますか?
    A. あります。JETRO(ジェトロ)はGulfoodに継続してジャパンパビリオンを設置しており、直近のGulfood 2026では19都道府県から62社・団体が参加し、うち27社・団体が初出展または久しぶりの出展だったと報告されています(出典:JETROビジネス短信・2026年8月確認)。

    Q. Gulfoodへの出展はこのサイト(すけっと/International Linkage)から申し込めますか?
    A. Gulfoodは弊社が代理店契約を持たない展示会のため、出展のお申込みは主催者公式サイトへ直接お願いしております。日本語窓口をご用意しているIFE・SIGEP Worldについてはご相談いただけます。

    Q. Gulfoodと他の海外食品展示会は何が違いますか?
    A. Gulfoodは中東・ドバイを拠点とする総合食品見本市で、中東・アフリカ・南アジア圏のバイヤーとの接点を作りやすい点が特徴です。欧州市場を主眼に置く場合はIFE(イギリス)やANUGA(ドイツ)、製菓・ベーカリー・コーヒーに強みがある場合はSIGEP World(イタリア)など、市場・カテゴリに応じて向き不向きがあります。詳しくは海外食品展示会一覧をご覧ください。

    Q. 出展にあたって助成金や支援制度はありますか?
    A. JETROや一部の自治体・商工団体が、Gulfoodを含む海外見本市への出展を対象とした助成事業を実施している場合があります。制度の有無・要件は年度や自治体によって異なるため、最新情報は各実施団体にご確認ください。JETROの出展支援・国の補助金・自治体の助成金の使い分けは海外展示会出展の補助金・助成金の使い方で詳しく解説しています。

    日本語窓口のある展示会(弊社が出展の取次ぎを行っています)
    IFE 2027(イギリス・ロンドン)出展案内・資料請求/SIGEP World 2027(イタリア・リミニ)出展案内・資料請求
    会期・出展料・申込の流れは各ページに掲載しています。どの展示会が自社に合うかのご相談も承ります。

    執筆・監修:株式会社すけっと(山澤)・合同会社International Linkage(竹生)

    免責事項:本記事の会期・会場・出展社数・来場者数・カテゴリ構成・認証制度などの情報は、Gulfood公式サイト、JETRO公表資料、UAE関連の公的情報をもとに作成しています(最終確認:2026年8月)。展示会の開催概要・出展分野は変更される場合があるため、出展を具体的に検討される際は必ず主催者公式サイトで最新情報をご確認ください。ハラール認証の要否など個別の実務については、専門家・関係機関に別途ご確認いただくことをおすすめします。

    本記事の情報は各種公開情報をもとに作成しています。最新情報は必ず主催者公式サイトでご確認ください。