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  • シンガポール・アジアの食品展示会一覧【2026-2027】|会期・分野・向いている企業

    「シンガポールの食品展示会に出たい」「東南アジアへの輸出の足がかりになる見本市を探している」という方向けに、2026年10月以降〜2027年に開催されるアジアの主要な食品展示会を、国・都市別に整理しました。会期は各主催者の公式サイトとジェトロ(日本貿易振興機構)の公表資料で確認したものを載せ、未発表のものは「未発表」と書いています。当窓口でご案内している展示会の規模・出展料は、主催者の公式サイトと主催者提供の出展案内資料に基づきます。

    この記事でわかること

    • シンガポール・タイ・台湾・香港・インドネシア・ベトナムの主要食品展示会の次回会期
    • 総合展・日本食特化展・外食専門展・原料展の違い
    • ジェトロのジャパンパビリオンが設けられている展示会
    • 自社の商材・目的に合う展示会の選び方
    • 当窓口で出展をご案内しているSIGEP Asia・Vietfood & Beverageの会期・規模・出展料の目安

    3行まとめ:①東南アジア全体のバイヤーに広く会いたいなら、総合展のFHA(シンガポール・4月)とTHAIFEX – Anuga Asia(バンコク・5月)が軸です。②日本産品として打ち出すならFood Japan(シンガポール・10月)、台湾ならFOOD TAIPEI(6月)、ベトナムならVietfood & Beverage(ベトフード/ホーチミン・8月)。③ジェラート・製菓・コーヒー・ベーカリーなど外食向けの商材なら、専門展のSIGEP Asia(シンガポール・7月)が的を絞りやすい候補です。

    東南アジアで出展先を探している方へ

    当窓口(海外展示会 出展サポート|株式会社すけっと・合同会社International Linkage)では、このページで紹介する展示会のうち次の2展の出展をご案内しています。

    • SIGEP Asia 2027(シンガポール・2027年7月14日〜16日):ジェラート・製菓・チョコレート・ベーカリー・コーヒーなど、外食・カフェ向けの原料・機器を扱う会社向け
    • Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam 2027(ホーチミン・2027年8月12日〜14日。ハノイ開催も2027年の回からご案内):ベトナムで小売・輸入卸・外食のバイヤーに会いたい食品・飲料メーカー、食品加工・包装機器の会社向け

    結論:どんな会社にどの展示会が向くか

    出展の目的別に整理しました。当窓口で出展をご案内している2展が当てはまる目的を先に、その他の展示会をそのあとに挙げています。

    SIGEP Asia・Vietfood & Beverage が合う目的

    • 外食・カフェ・パティスリー向けに、ジェラート・製菓・チョコレート・ベーカリー・コーヒーの原料や厨房機器を売りたい:SIGEP Asia(シンガポール・7月)
    • ベトナム市場で、小売・輸入卸・ホテル・飲食店のバイヤーに会いたい食品・飲料メーカー:Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam(ホーチミン・8月)
    • 食品加工機械・包装機器・包装資材を扱う会社:Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam(食品加工・包装技術・機器の展示会を同時開催)
    • ベトナム北部(ハノイ)の市場を狙いたい:Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam のハノイ開催(当窓口では2027年の回からご案内。2027年の会期は未発表)

    その他の展示会が合う目的(当窓口の取り扱いはありません)

    • 東南アジア全体のバイヤーに、食品全般を幅広く見せたい:FHA(シンガポール・4月)または THAIFEX – Anuga Asia(バンコク・5月)。SIGEP Asiaは外食業界向けの専門展のため、スーパー・小売向けの加工食品を幅広く見せたい場合は総合展の方が合います
    • 日本産・地域産品であることを最大の売りにしたい:Food Japan(シンガポール・10月)
    • 食品原料・添加物・機能性素材が中心:Fi Asia Thailand(バンコク・9月・原料専門)。Vietfood & Beverageにも原材料の出展分野はありますが、原料を探す来場者に的を絞るならFi Asia Thailandの方が向いています
    • 台湾の輸入業者・OEM先を探したい:FOOD TAIPEI(台北・6月)
    • 香港のホテル・レストラン・高級小売向けの食材・酒類・機器:HOFEX(香港・5月・隔年開催)
    • ベトナムの外食・ホテル市場に3月に出たい:Food & Hospitality Vietnam(ホーチミン・3月)
    • インドネシア市場の代理店・輸入業者を探したい:SIAL Food & Drinks Indonesia(ジャカルタ・11月)

    アジアの食品展示会 国別一覧(2026年10月〜2027年)

    国・都市ごとにまとめています。赤い枠は当窓口で出展をご案内できる展示会です。それ以外の展示会は当窓口の取り扱いがないため、出展のお申込みは各主催者の公式サイトへ直接お問い合わせください。会期は2026年10月9日時点で各主催者の公式サイトに掲載されていたものです(Food & Hospitality Vietnam のみ10月1日時点)。

    シンガポールの食品展示会

    FHA – Food & Hospitality Asia

    2027年4月20日〜23日

    分野食品・飲料全般+ホテル・外食向け機器(総合展)

    向いている会社東南アジア全体のバイヤーに広く会いたい食品メーカー

    ジェトロのジャパンパビリオン:2026年に設置、2027年も設置予定(2026年9月時点の計画)

    Food Japan

    2026年10月22日〜24日

    分野日本の食品・飲料・食関連技術(日本特化)

    向いている会社日本産・地域産品として売り込みたい事業者

    当窓口で取り扱い

    SIGEP Asia(Restaurant Asiaと同時開催)

    2027年7月14日〜16日

    分野ジェラート・製菓・チョコレート・ベーカリー・コーヒー(外食向け専門展)

    向いている会社外食・カフェ・パティスリー向けの原料・機器メーカー

    出展案内・費用を見る →

    タイ(バンコク)の食品展示会

    THAIFEX – Anuga Asia

    2027年5月25日〜29日

    分野食品・飲料全般(総合展)

    向いている会社東南アジア最大級の場で幅広く商談したい企業

    ジェトロのジャパンパビリオン:2026年に設置、2027年も設置予定(2026年9月時点の計画)

    Fi Asia Thailand

    2027年9月1日〜3日

    分野食品原料・添加物・機能性素材

    向いている会社原料・素材メーカー

    ベトナムの食品展示会

    当窓口で取り扱い

    Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam(ホーチミン)

    2027年8月12日〜14日

    分野食品・飲料+食品加工・包装機器

    向いている会社ベトナム市場で輸入業者・小売・外食のバイヤーに会いたい企業

    出展案内・費用を見る →

    Food & Hospitality Vietnam(ホーチミン)

    2027年3月24日〜26日

    分野食品・飲料+ホテル・外食向け機器

    向いている会社ベトナム南部の外食・ホテル市場を狙う企業

    当窓口で取り扱い(2027年の回から)

    Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam(ハノイ開催)

    2027年開催(会期は未発表)

    分野食品・飲料+食品加工・包装機器

    向いている会社ベトナム北部(ハノイ周辺)のバイヤーに会いたい食品・飲料メーカー、食品加工・包装機器の会社

    参考:2026年は11月4日〜7日に開催(2026年の回は当窓口の取り扱いがありません)

    ベトフードの案内ページでハノイ開催を相談する →

    台湾(台北)の食品展示会

    FOOD TAIPEI

    2027年6月23日〜26日

    分野食品・飲料全般(総合展)

    向いている会社台湾の輸入業者・OEM先を探す企業

    ジェトロのジャパンパビリオン:2026年に設置

    香港の食品展示会

    HOFEX

    2027年5月10日〜12日(隔年開催)

    分野高級食材・酒類・ホテル/外食向け機器

    向いている会社ホテル・レストラン・高級小売向けの商材を持つ企業

    インドネシア(ジャカルタ)の食品展示会

    SIAL Food & Drinks Indonesia

    2026年11月4日〜6日

    分野食品・飲料全般(B2B総合展)

    向いている会社インドネシア市場の代理店・輸入業者を探す企業

    当窓口で出展をご案内している2つの展示会

    ここからは、当窓口で出展のご案内をしているSIGEP Asia 2027とVietfood & Beverage – ProPack Vietnam 2027を詳しく紹介します。Vietfood & Beverageはホーチミンとハノイで開催されており、ここでは会期が決まっているホーチミン開催を中心に紹介します(ハノイ開催は2027年の回からご案内)。数値・料金は主催者の公式サイトと主催者提供の出展案内資料に基づきます。

    どちらも申込締切は設けられておらず、出展スペースが埋まり次第終了です。出展場所は申込順に選べます。支払い方法や輸送の段取りは、各案内ページの資料でご案内します。

    SIGEP Asia 2027(シンガポール・Restaurant Asiaと同時開催)

    マリーナベイ・サンズ内のSands Expo & Convention Centre。SIGEP Asiaの開催会場
    Photo: LN9267, Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)— Sands Expo & Convention Centre(SIGEP Asia開催地)

    イタリアのSIGEP Worldのアジア版で、シンガポールで毎年開かれる外食・ホスピタリティ業界向けのB2B見本市です。主催はIEG ASIAで、Restaurant Asiaと同時開催です。次回は2027年7月14日(水)〜16日(金)、会場はマリーナベイ・サンズ内のSands Expo & Convention Centre(1階ホールA・B・C)です。

    規模:主催者公式サイトに掲載の2026年開催実績は、来場者14,000名以上・出展400社以上(40か国以上のブランドが出展)です。来場者はアジア全域のレストラン・カフェ・ホテル・流通業者・フードサービスグループの意思決定者が中心で、主催者は購買権限を持つ実務者と出展社を結びつける「ホストバイヤー」の仕組みを設けています。

    向いている会社:ジェラート・製菓・チョコレート・ベーカリー・コーヒーの原料や、厨房機器・フードサービス機器を扱い、東南アジアの外食・カフェ・ホテル業界に売り込みたい会社です。

    出展料の目安:最も費用を抑えられる「オープンコンセプト・パビリオン」(6m²区画)でS$3,540〜(S$590/m²・2026年8月時点)、ほかに登録料S$250がかかります。2026年10月31日までの早期申込で登録料が免除されます(条件は主催者の判断で変更される場合があります)。ブース施工込みのシェルスキームやスペースのみのプランもあります。

    SIGEP Asia 2027 は当窓口で出展のご案内をしています

    出展費用・フロアプラン・出展までのスケジュールを無料の資料でお送りしています。

    Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam 2027(ベトフード/ベトナム・ホーチミン)

    ホーチミン市のSECC サイゴン展示・コンベンションセンター。Vietfood & Beverage – ProPack Vietnamの開催会場
    Photo: trungydang, Wikimedia Commons(CC BY 3.0)— SECC サイゴン展示・コンベンションセンター(Vietfood & Beverage開催地)

    VINEXADが主催する、食品・飲料展(Vietfood & Beverage)と食品加工・包装技術・機器展(ProPack Vietnam)からなる国際展示会です。1996年に始まり2027年で第31回、UFI認証を受けています。次回は2027年8月12日(木)〜14日(土)、会場はホーチミン市のSECC サイゴン展示・コンベンションセンターです。

    規模:主催者公表の2026年開催実績は、来場者39,150名(うち業界関係者27,400名)、出展社1,000社、20の国・地域から参加です。業界関係者は小売・百貨店、輸入・卸、ホテル・飲食店、食品メーカーなどが中心です。

    向いている会社:ベトナムで輸入業者・小売・外食のバイヤーに会いたい食品・飲料メーカーと、食品加工・包装機器を扱う会社です。

    出展料の目安:「スペースのみ」(最小18m²)で1m²あたり330米ドル〜(18m²で5,940米ドル〜・電気・カーペット別)。ブース施工込みのパッケージブースもあります。

    Vietfood & Beverage 2027(ホーチミン)は当窓口で出展のご案内をしています

    出展費用・出展対象分野と来場者層の詳細・出展までのスケジュールを無料の資料でお送りしています(ハノイ開催も、2027年の回からご案内しています)。

    アジアの食品展示会の選び方

    • ①「総合展」か「専門展」か:FHA・THAIFEX・FOOD TAIPEIは食品全般を扱う総合展で、幅広い業種のバイヤーに会える一方、出展社も多いため、ブースで何を見せるかを絞る準備が要ります。ジェラート・製菓・コーヒーならSIGEP Asia、原料ならFi Asia Thailandのように、商材がはっきりしているなら専門展の方が来場者を絞り込めます。
    • ②狙う国を1つ決める:アジアは国ごとに食品の輸入規制・ハラール対応の要否・物流事情が違います。「アジア全体」ではなく最初の1か国を決め、その国で開かれる展示会か、その国のバイヤーが多く来る展示会を選ぶと準備が絞れます。
    • ③小間の形態を確認する:現地法人がない場合、ブースを自社で施工するのは手間と費用の負担が大きくなります。ブース施工込みのパッケージブース(シェルスキーム)を選べるかを先に確認すると、準備の範囲を絞れます。SIGEP Asia・Vietfood & Beverageはいずれもブース施工込みのプランがあります。
    • ④会期から逆算する:今から準備を始めるなら、2027年3〜7月にFood & Hospitality Vietnam・FHA・HOFEX・THAIFEX・FOOD TAIPEI・SIGEP Asiaが続きます。サンプル輸送や現地の輸入手続きに時間がかかるため、半年前には出展先を決めておくのが無難です(2027年3〜4月開催の展示会は、すでにその時期に入っています)。

    よくあるご質問

    Q. 2026年中に視察できるアジアの食品展示会はありますか?
    2026年10月以降では、Food Japan 2026(シンガポール・10月22日〜24日)、SIAL Food & Drinks Indonesia 2026(ジャカルタ・11月4日〜6日)、Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam 2026(ハノイ開催・11月4日〜7日)が予定されています。いずれも会期が近いため、今からの場合は来場(視察)が現実的です。来場登録の方法は各主催者の公式サイトでご確認ください。

    Q. シンガポールの食品展示会はどれを選べばよいですか?
    食品全般を幅広く見せたいならFHA(4月・シンガポールエキスポ)、日本食・日本産品として打ち出したいならFood Japan(10月)、ジェラート・製菓・コーヒー・ベーカリーなど外食向けの専門分野ならSIGEP Asia(7月)が候補です。

    Q. ジェトロのジャパンパビリオンがあるアジアの食品展示会はどれですか?
    ジェトロの2026年9月18日時点の計画では、2027年度はFHA 2027(シンガポール)とTHAIFEX 2027(バンコク)にジャパンパビリオンを設置する予定です。2026年はFHA・THAIFEX・FOOD TAIPEIに設置されました。

    Q. SIGEP AsiaとVietfood & Beverageのどちらが自社に合いますか?
    外食・カフェ・パティスリー向けの商材(ジェラート・製菓・チョコレート・ベーカリー・コーヒーの原料や厨房機器など)で、アジア各地のレストラン・カフェ・ホテルの担当者に会いたいならSIGEP Asia(シンガポール・2027年7月14日〜16日)が向いています。ベトナム市場で小売・輸入卸・ホテル・飲食店などのバイヤーに会いたい食品・飲料メーカーや、食品加工・包装機器の会社ならVietfood & Beverage – ProPack Vietnam(ホーチミン・2027年8月12日〜14日)が向いています。どちらが合うか決めきれない段階でも、各展示会の案内ページのフォームからご相談いただけます。

    Q. このページに載っている展示会すべてに申し込めますか?
    当窓口が出展のご案内を行っているのは、SIGEP Asia(シンガポール)とVietfood & Beverage – ProPack Vietnam(ホーチミン、および2027年のハノイ開催)です。それ以外の展示会は当窓口の取り扱いがないため、出展のお申込みは各主催者の公式サイトへ直接お問い合わせください。

    SIGEP Asia・Vietfood & Beverage への出展をご検討の方へ

    当窓口では、SIGEP Asia 2027(シンガポール)と Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam 2027(ホーチミン。ハノイ開催は2027年の回からご案内)の出展資料を無料でお送りしています。出展料の目安・フロアプラン・お申込みから出展までのスケジュールは資料でご案内します。出展に関するご相談は、すべて日本語で対応いたします。

    どちらの展示会が自社に合うか分からない段階でも、各案内ページのフォームからご相談ください。

    出典

    • SIGEP Asia公式サイト(sigepasia.com.sg)2026年10月9日確認
    • SIGEP Asia & Restaurant Asia 2027 出展案内資料(主催者提供)
    • Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam 2027 出展案内・日本語版(主催者VINEXAD提供資料)
    • FHA公式サイト(foodnhotelasia.com)2026年10月9日確認
    • ジェトロ「2026年度/2027年度 海外見本市ジャパンパビリオン出展計画(農水分野)」2026年9月18日時点
    • Food Japan公式サイト(oishii-world.com)General Information 2026年10月9日確認
    • THAIFEX – Anuga Asia公式サイト(thaifex-anuga.com)会期ページ・2026年閉幕時プレスリリース 2026年10月9日確認
    • Fi Asia Thailand公式サイト(figlobal.com/asia-thailand)2026年10月9日確認
    • FOOD TAIPEI公式サイト Fact Sheet(2026年7月28日更新)2026年10月9日確認
    • HOFEX公式サイト(hofex.com)About・Be an Exhibitor 2026年10月9日確認
    • SIAL Food & Drinks Indonesia公式サイト(sialfooddrinksindonesia.com)2026年10月9日確認
    • Food & Hospitality Vietnam公式サイト 2026年10月1日確認
    • Vietfood & Beverage – ProPack Vietnam(ハノイ開催)公式サイト(hn.foodexvietnam.com)2026年10月9日確認

    執筆・監修:株式会社すけっと(山澤)・合同会社International Linkage(竹生)

    本記事に掲載の情報は各展示会の主催者・ジェトロの公開情報に基づきます。SIGEP Asia(シンガポール)とVietfood & Beverage – ProPack Vietnam(ホーチミン、および2027年のハノイ開催)以外の展示会は当窓口の取り扱いがありません(情報提供のみ)。最新の会期・出展条件は各主催者の公式サイトをご確認ください。最終確認: 2026年10月。

  • 【2026年度】海外展示会の補助金・助成金|JETRO・東京都・大阪・愛知の制度と申請の流れ

    この記事でわかること

    • 海外展示会の出展費用に使える補助金・助成金の種類(国・自治体)
    • JETRO(新規輸出1万者支援プログラム・展示会出展支援)の中身と申し込み方
    • 小規模事業者持続化補助金・新事業進出・ものづくり商業サービス補助金(グローバル枠)の使いどころの違い
    • 申請の流れと、間に合わなくなりやすい注意点
    • 制度を併用する際に確認すべきこと

    3行まとめ:海外展示会の出展費は、①JETROの出展支援(ジャパン・パビリオンへの割安な出品料での出展)、②国の補助金(小規模事業者持続化補助金・新事業進出・ものづくり商業サービス補助金のグローバル枠)、③自治体の助成金・補助金、の3層で使える制度が異なります。募集期間は制度によって数週間から数カ月までまちまちで、多くは「事後精算(先に自社で支払い、後日振り込まれる)」が基本のため、出展を決めたら展示会の申込と同時に制度の締切も確認するのが安全です。なお、自治体の制度は今年度すでに受付を締め切ったものも多くあります。制度は年度ごとに内容・予算が変わるため、本記事の数値は必ず公式サイトの最新情報と照合してください。

    東京ビッグサイトの展示ホール通路
    Photo: Stck w / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

    補助金と助成金の違い

    「補助金」と「助成金」は日常的にほぼ同じ意味で使われますが、制度上は運用の傾向が異なります。補助金(小規模事業者持続化補助金など経済産業省・中小企業庁系)は予算上限があり審査を経て採択されるため、応募しても不採択になることがあります。「助成金」という名前の制度でも、東京都中小企業振興公社の展示会出展助成事業のように要件審査や予算上限があり、受付期間中でも予算に達すると締め切られるものが多く、要件を満たせば必ず受け取れるとは限りません(要件を満たせば原則受給できるのは、主に厚生労働省の雇用関係助成金です)。どちらも「先に自社で支払い、事後に補助分が振り込まれる」精算払いが基本で、展示会の出展料を制度のお金で立て替えてもらえるわけではない点は共通の注意点です。

    JETROの主な支援策

    新規輸出1万者支援プログラムは、経済産業省・中小企業庁・JETRO・中小機構が一体となって新たな輸出への挑戦を支援するプログラムです(出典:経済産業省「新規輸出1万者支援プログラム」施策紹介資料(2026年1月))。輸出経験がある企業も対象で、登録は無料です。登録後、JETROが電話またはオンライン面談で輸出の希望を確認し、商社マッチング、国内外の商談会・展示会、越境EC、ハンズオン支援など、現況に合った支援策が提案されます(出典:JETRO公式サイト「新規輸出1万者支援プログラム」)。農林水産物・食品の輸出に取り組む事業者向けには、2026年4月に経済産業省・農林水産省・中小企業庁・JETRO・中小機構による「日本の食輸出1万者支援プログラム」も始まっており、新規輸出1万者支援プログラムと連携しています(出典:JETRO「日本の食輸出1万者支援プログラム登録開始」)。

    もう一つが展示会・商談会への出展支援です。JETROが年間を通じて対象見本市を選定し、ジャパン・パビリオン(日本企業共同ブース)を設置します。条件は見本市ごとに異なりますが、中小企業向けには割安な出品料が設定されており、出品料には通常、スペースのほか基本的な装飾・備品、出品者カタログ、来場者誘致・広報、清掃などが含まれます。一方、通訳・アシスタントの雇用費(一部の見本市ではJETROが有料オプションで手配)、渡航費、輸送費・通関費、追加装飾などは原則として出展者の負担です(出典:JETRO「初めての海外見本市のために~出展のポイント~」)。対象見本市はJETROの展示会・商談会のページで公開されています。IFE・SIGEP World・SIGEP Asiaが対象になるかどうかは、出展を検討している年のJETROの展示会情報で確認してください。

    JETROのパビリオン出展は、出展者に現金を支給する補助金ではなく、割安な出品料で出展できる仕組みです。国・自治体の補助金と組み合わせる場合は、後述の「併用できる制度」のとおり制度ごとの制限があるため、事前の確認が欠かせません。

    国の補助金(小規模事業者持続化補助金・新事業進出・ものづくり商業サービス補助金)

    小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)は、常時使用する従業員が商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)で5人以下、宿泊業・娯楽業と製造業その他で20人以下の小規模事業者が対象です。補助対象経費には「展示会等出展費」(出展料に加え、関連する運搬費・通訳料・翻訳料)と「旅費」(展示会場との往復を含む販路開拓のための出張)が含まれます。補助率は2/3(賃金引上げ特例の赤字事業者は3/4)、上限は50万円で、インボイス特例・賃金引上げ特例の要件を満たすと上限が上乗せされ、最大250万円になります。GビズIDプライムを取得し、経営計画書を電子申請システムで作成、商工会・商工会議所に事業支援計画書(様式4)の発行を依頼したうえで申請します。第20回は申請受付が2026年11月5日〜12月15日17時、様式4の発行受付締切が12月4日で、次回以降の公募日程は未発表です(出典:第20回公募要領(第8版)。事務局は商工会議所地区と商工会地区で分かれています)。

    注意したいのはスケジュールです。第20回は採択発表が2027年3月頃の予定で、交付決定までには採択発表からさらにおおむね1〜2カ月かかる場合があります。請求書の発行日や出展料の支払日が交付決定日より前の展示会出展費は対象外(出展の申込みだけなら交付決定前でも可)のため、2027年春までに出展料を支払う展示会(例:SIGEP World 2027〈2027年1月〉、IFE 2027〈2027年4月〉)には事実上使えません。夏以降に開かれ、出展料の請求・支払いを交付決定後にできる展示会(例:SIGEP Asia 2027〈2027年7月〉)であれば候補になります。上限50万円(補助率2/3)は、条件が合えば海外展示会1本の出展費の一部を賄う規模です。

    ものづくり補助金は第23次(2026年5月8日締切)以降、新しい公募回は発表されておらず、2026年度は新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の「グローバル枠」が実施されています。補助率は中小企業者(小規模事業者・再生事業者を含む)で2/3、補助上限は従業員規模に応じて2,500万〜7,000万円(賃上げ特例で最大9,000万円)、補助下限は750万円です。グローバル枠では機械装置・システム構築費か建物費のどちらかを必ず補助対象経費に含める必要があり、海外旅費は補助対象経費総額の1/5以内(1人あたり最大50万円)、通訳・翻訳費は上限30万円です。第1回公募は2026年9月30日に申請受付を開始し、締切は10月30日18時です(当初予定の8月31日受付開始・9月30日締切から延期)(出典:新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 公式サイト、第1回公募要領(1.3版)、ミラサポplus)。

    展示会の出展費は「広告宣伝・販売促進費」に含まれ、上限は事業計画期間1年あたりの、補助事業で新たに製造等する製品等の売上高見込み額(税抜き)の5%です。また、交付決定後の発注・契約が前提で、出展の申込みだけを先に済ませてよいという例外はありません。第1回の採択発表は2027年1月頃の予定で、交付決定はその後の交付申請を経てからになるため、SIGEP World 2027(2027年1月)やIFE 2027(2027年4月)の出展費に使うのは現実的ではありません。付加価値額の年平均成長率4.0%以上などの数値目標が要件で、設備投資や新製品の海外展開を伴う事業計画が前提のため、「展示会に出るためだけ」に使う制度ではありません。

    自治体の制度例

    都道府県・市区町村やその関係団体も、独自に海外展示会出展の助成制度を設けていることがあります。例えば東京都中小企業振興公社の「展示会出展助成事業」は、都内に本店または支店登記のある中小企業者向けに、海外を含むBtoB展示会の出展費用(出展小間料・資材費・輸送費など)を助成率2/3以内・上限150万円で助成する制度です(2026年度。出典:東京都中小企業振興公社公式サイト。募集時期・助成額は年度ごとに見直されるため、申請の際は最新の公募要領を必ず確認してください)。同様の制度は東大阪市・堺市など市単位や、地域の産業振興財団などでも設けられていることがあります(大阪府の補助金は国内展示会のみが対象です。詳しくは次の節)。制度の有無は「自社の本店所在地+海外展示会+助成金」で検索するか、地元の商工会議所・産業振興財団の窓口に問い合わせるのが確実です。

    東京都・大阪・愛知で使える海外展示会の補助金(2026年度)

    自治体の制度は本店所在地で使えるものが決まり、年度ごとに名称・補助率・上限額が見直されます。ここでは問い合わせの多い東京都・大阪・愛知について、2026年度(令和8年度)の公式情報をもとに、海外展示会の出展費用に使える制度を整理しました。すでに受付を終えた制度も多いため、来年度の準備の目安としても参考にしてください(2026年10月1日確認)。

    東京都:展示会出展助成事業(東京都中小企業振興公社)

    東京都中小企業振興公社の「展示会出展助成事業」は、都内に本店または支店の登記がある中小企業者(個人事業者は都内で事業を営んでいること)が、商談を目的とするBtoB展示会に出展する費用を助成する制度で、海外展示会も対象です。業種の限定はなく、2026年度は助成率2/3以内・上限150万円で、2026年4月から2027年1月まで毎月1日〜14日前後に(全10回)申請を受け付けています(受付期間中でも予算に達した時点で締切)。

    申請には次の要件があります。①都内の商工会議所・商工会などが実施する「無料経営分析」を受け、その経営分析報告書を提出できること(必須)、②直近決算で売上が前期より減少している、直近決算で損失を計上している、所定の支援(グロースサポート)の証明書を提出できる、のいずれかに該当すること、③直近2期分の確定申告書類を提出できること。申請はJグランツの電子申請のみで、GビズIDプライム(発行に2〜3週間)が必要です。

    交付決定は申請した回の翌々月1日で、その翌月1日以降に会期がある展示会が対象です。たとえばSIGEP World 2027(2027年1月)で使う場合は第7回(2026年10月1日〜14日)が最後の申請機会で、10月14日16時の締切までにGビズIDプライムと経営分析報告書がそろっていることが前提です。第7回の交付決定日は12月1日で、それより前に支払った前金などは対象外になるため、主催者に支払時期を確認しておく必要があります。交付決定後には事務手続き説明会(第7回は12月8日)への参加が必須で、同一年度の申請は1事業者につき1件までです。IFE 2027(2027年4月)は第9回(12月1日〜14日)または第10回(2027年1月1日〜14日)が候補です。小間の申込(契約)は交付決定前でも対象になりますが、出展と支払いは交付決定後の助成対象期間内に行う必要があります。複数の企業で1つの小間を使う共同出展や代理出展は対象外で、申込から支払いまで自社名義で主催者に対して行うことが条件です。海外展示会の小間料は、主催者が認める代理店経由での申込・支払いも対象とされています(要項)。経費は原則として代理店を介さず直接発注・契約し、助成事業者名義の口座から支払う必要があり、国内取引で代理店を介した経費は対象外です。また、助成対象経費に関わる事業者(外注先など)とその従業員は、Jグランツでの代理申請を請け負うことができません。また、同じ展示会・経費について国や他の自治体などの助成を受けないことも要件です。

    同じ公社の「市場開拓助成事業」(助成率1/2以内・上限300万円、海外展示会の通訳費も対象)は、都や公社の支援・認定を受けた製品や、成長産業分野の製品に対象が限られる制度で、2026年度の申請受付(5月15日〜5月29日)はすでに終了しています。このほか公社は、海外販路開拓支援の一環として海外展示会への共同出展(2026年度はREHACARE・WHX Dubaiなど)も募集しています。

    項目展示会出展助成事業市場開拓助成事業
    実施機関東京都中小企業振興公社東京都中小企業振興公社
    対象都内中小企業者(業種不問・海外展示会含む。所定の経営分析の受診、売上減少・損失計上・グロースサポート証明のいずれかなどの要件あり)都・公社の支援製品、または成長産業分野の自社製品を持つ都内中小企業者
    助成率2/3以内1/2以内
    上限額150万円300万円
    対象経費出展小間料・資材費・輸送費・EC出店初期登録料、印刷物・動画・広告・サイト制作費(小間料またはEC登録料の申請が必須。交通費・宿泊費は対象外)出展小間料・資材費・輸送費・通訳費(海外展示会のみ)、EC出店初期登録料・サイト制作・印刷物・動画・広告費
    公募時期(2026年度)2026年4月〜2027年1月の毎月1日〜14日前後(全10回、各回最終日16時締切。予算到達時点で締切)2026年5月15日〜5月29日(受付終了)
    公式リンク令和8年度 展示会出展助成事業市場開拓助成事業

    大阪:府の補助金は国内展示会のみ。海外は大阪産業局の共同出展と市の制度

    大阪府の「中小企業展示商談会出展支援事業費補助金」(補助率2/3・上限200万円)は、対象が日本国内で対面開催される展示商談会に限られており、海外展示会には使えません(2026年度は8月12日に予算上限に達し受付終了)。海外展示会では、大阪産業局が海外の見本市に「大阪産業局ブース」を設けて府内に事業所を持つ企業(中堅・スタートアップを含む)の共同出展を募っており、2026年度はマニュファクチャリング・インドネシア2026(参加費1社30万円で、小間・共通装飾・共有の通訳を含む。募集終了)などが実施されています。

    市の単位では、東大阪市産業創造勤労者支援機構が、市内の製造業(自社で企画・設計・研究開発を行うファブレス形態を含む)の中小企業を対象に、海外展示会の出展小間料を全額(単独出展は上限100万円)助成しています。ただし要領上、対象は「工業製品を主とする展示会」で、1日あたりの来場者予想が1,000人を超える商談目的のものに限られています。この文言からすると、食品見本市は対象になりにくいと考えられます(個別の可否は機構に確認してください)。第1次募集は過去3年間に海外展示会への出展実績がない企業が対象で、3年連続の交付は受けられません。堺市も海外展示会の小間料・装飾費・輸送費・通訳翻訳費などの30%(上限30万円)を補助していますが、2026年度分は予算上限に達して受付を終了しています。大阪市には文化分野に限った「文化等海外ビジネス展開促進事業補助金」がありますが、海外展示会の出展費を業種を問わず補助する制度は確認できませんでした。

    項目大阪産業局 海外展示会への共同出展東大阪市 海外展示会出展支援助成金堺市 グローバル展開促進事業補助金
    実施機関大阪産業局(国際ビジネス支援チーム)東大阪市産業創造勤労者支援機構堺市
    対象府内に事業所を持つ企業(中堅・スタートアップを含む。展示会ごとに分野を指定)市内に所在地または主たる生産拠点を持つ製造業の中小企業(1年以上操業)。工業製品が主で1日の来場予想1,000人超の展示会に限る市内に本社機能を持つ中小企業
    補助率補助金ではなく、ブース参加費を払って共同出展する形式10/1030%
    上限額―(例:マニュファクチャリング・インドネシア2026は参加費1社30万円)単独出展100万円/共同出展30万円30万円
    対象経費参加費に小間・共通装飾・共有通訳などを含む(渡航費等は自己負担)単独出展は出展小間料のみ(出張費・装飾費・通訳手配費は対象外)、共同出展は参加にかかる経費小間料・展示装飾費・商品輸送費・通訳翻訳費・外国語印刷物の制作費
    公募時期(2026年度)展示会ごとに募集第1次2026年8月3日〜、第2次9月1日〜(先着順・予算上限で終了)受付終了(予算上限)
    公式リンク海外展示会・商談会・セミナーの実施海外展示会出展支援助成金堺市グローバル展開促進事業補助金

    愛知県:海外販路開拓支援事業補助金と愛知県ブース

    愛知県の「海外販路開拓支援事業補助金」は、米国の関税措置の影響を受けている(または受ける見込みのある)県内の中小・中堅企業が、日本と米国以外で開かれるBtoB展示会(会期が現地時間で2026年4月1日〜2027年2月28日のもの)に出展する費用を補助する制度です。特定の業種に限らず幅広い産業分野が対象で、2026年度は補助率2/3・上限50万円、対象経費は出展料(小間料・出展登録料)と装飾・備品代でした。募集期間は2026年3月27日〜5月15日で、交付決定は2026年7月上旬頃の予定とされていました。

    補助金とは別に、愛知県は海外展示会に県ブースを設けて共同出展企業を募ることがあります。2026年度はフランス・リヨンの産業展示会「グローバル・インダストリー2027」の県ブースで、出展料とブース共通装飾費を県が全額負担する形で、県内の製造業・ソフトウェア業の企業を募集しました(申込は2026年9月30日で締切)。名古屋市については、海外展示会の出展費を補助する制度は確認できず、2026年度はASEAN4カ国の企業との商談会を無料で伴走支援する「中小企業海外展開支援事業」が実施されています。

    項目愛知県 海外販路開拓支援事業補助金愛知県ブース(グローバル・インダストリー2027)名古屋市 中小企業海外展開支援事業
    実施機関愛知県(運営:愛知県アジア展開支援事業実行委員会)愛知県名古屋市
    対象米国関税措置の影響を受ける(見込みを含む)県内中小・中堅企業。日本・米国以外で開かれるBtoB展示会(会期2026年4月1日〜2027年2月28日)県内に本社または主たる事業所がある製造業・ソフトウェア業の企業(10社程度)市内に本社または事業所があり、1年以上事業を営む中小企業(5社)
    補助率2/3出展料・共通装飾費を県が全額負担補助金ではなく、商談会の開催と伴走支援(無料)
    上限額50万円――
    対象経費出展料(小間料・出展登録料)、装飾・備品代出展料・登録料、ブース共通装飾(旅費・輸送費・個別の通訳費は自己負担)渡航費・宿泊費・サンプル輸送費などは参加企業の負担
    公募時期(2026年度)2026年3月27日〜5月15日(受付終了)2026年9月30日締切(受付終了)2026年5月11日〜6月5日(受付終了)
    公式リンク海外販路開拓支援事業補助金の募集グローバル・インダストリー愛知県ブース令和8年度 中小企業海外展開支援事業

    東京都の展示会出展助成事業は2027年1月まで申請を受け付けています(予算到達時点で締切)が、大阪府・愛知県の制度は春〜夏に募集が始まり、予算上限で早めに締め切られる傾向があります。2027年度に海外展示会への出展を考えている場合は、年明けから各自治体の発表を確認しておくと安心です。制度の内容・補助率・上限額・締切は年度ごとに変わるため、申請の際は必ず各公式サイトで最新の公募要領を確認してください。

    申請の流れと注意点

    1. 出展したい展示会を決める(本サイトのIFE・SIGEP Worldなど)と同時に、対象になりそうな制度を2〜3個リストアップする
    2. 公募要領で締切・対象経費・補助率を確認する。展示会の申込締切より制度の締切が先に来ることが多く、逆算が必要
    3. 事前相談・事業支援計画書の発行が必要な制度(持続化補助金など)は、商工会・商工会議所に早めに相談する(様式4の発行受付締切は申請締切より前で、第20回は2026年12月4日)
    4. 交付決定後に支払い・出展を行う(どの日付〈申込・契約・請求書・支払い・出展〉が基準になるかは制度ごとに異なる)
    5. 実績報告書を提出し、審査を経て補助金が振り込まれる(出展から入金まで数カ月かかるのが一般的)

    特に見落としやすいのが、交付決定と支払い・出展の順番です。東京都の展示会出展助成事業は小間の申込(契約)、小規模事業者持続化補助金は出展の申込みであれば交付決定前でも構いませんが、請求書の発行・支払い・出展は交付決定後(東京都は助成対象期間内)でなければ対象になりません。堺市のように、事業の実施前に申請して交付決定を受ける必要がある制度もあります。展示会に申し込む前に、各制度の要領で「どの日付が基準か」を確認してください。

    併用できる制度

    制度の併用には、制度ごとに制限があります。たとえば小規模事業者持続化補助金は、国(国の補助金で事業を行う機関を含む)が出展料の一部を助成している展示会の出展費を補助対象外としているため、JETROのジャパン・パビリオンでの出展費(通訳料を含む展示会等出展費)は対象にできない可能性が高いです。東京都の展示会出展助成事業も、同じ展示会・経費について国や他の自治体などの助成を受けないことが要件です。同一の経費に複数の補助金・助成金を重ねて受け取ること(二重受給)も認められません。併用を考える場合は、申請前にそれぞれの事務局(商工会・商工会議所の窓口、公社など)に組み合わせが認められるかを確認し、回答を記録に残しておくと安心です。

    よくある失敗

    • 交付決定前に出展料の請求書を受け取ったり支払ったりしてしまう(多くの制度で対象経費から外れる)
    • 商工会議所への事業支援計画書の依頼を後回しにして、締切に間に合わない
    • 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金のような大型制度を「展示会費用だけ」を目的に申請し、事業計画の作り込み不足で不採択になる
    • 制度の対象経費(渡航費・通訳費・翻訳費など)の上限や按分ルールを確認せず、実費が全額補助されると誤解する
    • 前年度の情報のまま申請し、年度が変わって要件・上限額が変更されていたことに気づかない
    東京のビジネス街のスカイライン
    Photo: Kallerna / Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)

    よくある質問

    Q. 補助金だけで海外展示会の出展費用を全額まかなえますか?
    A. 難しいケースが多いです。多くの制度は補助率1/2〜2/3で上限額もあります。小間料が全額助成される制度もありますが、渡航費などを含めると自己負担はほぼ残ります。またほとんどが精算払い(先に自社で立て替え)のため、出展前に資金を用意しておく必要があります。

    Q. JETROの出展支援を使えば補助金は不要ですか?
    A. JETROのジャパン・パビリオンは、中小企業向けの割安な出品料(基本装飾・備品などを含む)で出展できる仕組みで、出展者に現金を支給する補助金ではありません。通訳費・渡航費・輸送費は原則として自己負担です。なお、小規模事業者持続化補助金は国が出展料の一部を助成している展示会の出展費を対象外としているため、JETROのパビリオン出展と組み合わせる場合は、事前に事務局へ対象になるかを確認してください。

    Q. 申請から入金までどのくらいかかりますか?
    A. 制度によりますが、申請から交付決定までに1〜2カ月以上、出展・実績報告後の入金までさらに数カ月かかるのが一般的です。展示会の出展料の支払いには間に合わないため、自己資金またはつなぎ資金の準備が前提になります。

    Q. 個人事業主でも申請できますか?
    A. 小規模事業者持続化補助金や東京都の展示会出展助成事業は個人事業者も対象に含まれます。経済産業省の資料では、新規輸出1万者支援プログラムの対象として中堅・中小企業、小規模事業者とともに個人事業主も挙げられています。制度ごとの対象者要件を個別に確認してください。

    Q. 自社の本店所在地の自治体の制度しか使えませんか?
    A. 自治体の助成金・補助金は、その自治体に本店・支店や事業所があることを要件にしている制度がほとんどです。JETROの支援や、小規模事業者持続化補助金・新事業進出・ものづくり商業サービス補助金といった国の補助金は、全国の事業者が対象です。

    Q. IFE 2027・SIGEP World 2027・SIGEP Asia 2027で使える制度はありますか?
    A. JETROの対象展示会は年度ごとに変わるため、JETRO公式サイトの展示会情報で確認してください。東京都の展示会出展助成事業は海外展示会も対象で、SIGEP World 2027で使う場合は第7回(2026年10月1日〜14日)が最後の申請機会です。小規模事業者持続化補助金の第20回は交付決定が2027年春以降の見込みのため、2027年春までに出展料を支払う展示会には使いにくい点に注意してください。

    Q. SIGEP Asia 2027で東京都の展示会出展助成事業は使えますか?
    A. SIGEP Asia 2027(2027年7月14日〜16日)は、2026年度の第7回〜第10回のどの回で申請しても出展可能期間に入ります。ただし同一年度の申請は1事業者につき1件までで、出展と支払いは交付決定後の助成対象期間内に行う必要があります。申請要件(経営分析報告書など)は要項で確認してください。

    関連展示会への出展をご検討の方へ

    我々は、IFE 2027(英国)・SIGEP World 2027(イタリア)・SIGEP Asia 2027・Vietfood & Beverage 2027(ベトナム)の出展取次ぎを行っています。

    補助金・助成金の活用を前提にした出展費用の見積もりや、申請スケジュールに合わせた出展プランのご相談も承っています。

    なお、東京都の展示会出展助成事業では海外展示会の小間料について主催者が認める代理店経由の申込・支払いも対象とされており、当窓口経由の申込もこれに当たります(助成の可否は公社の審査によります)。各展示会の資料請求ページ、またはお問い合わせフォームからご連絡ください。

    そのほかの海外食品展示会(Gulfood(中東・ドバイ)・SIAL Paris(フランス))の情報もご覧いただけます。

    主な情報源

    本記事は上記の各種公開情報をもとに作成しています(2026年10月1日確認)。制度内容・補助率・上限額・締切は年度ごとに変更されるため、実際に申請する際は必ず各制度の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

    執筆・監修:株式会社すけっと(山澤)・合同会社International Linkage(竹生)

    ※本記事で紹介した補助金・助成金の制度内容・補助率・上限額・締切は年度ごとに変更されます(2026年10月1日確認)。実際に申請する際は、必ずJETRO・中小企業庁・各自治体・商工会議所の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

  • SIGEP World東京イベントレポート|大使館・運営責任者登壇、日本企業が語る現地視察の価値

    SIGEP World 2027 告知バナー(東京イベント会場)
    SIGEP World 2027(2027年1月23日〜27日・イタリア/リミニ)の告知バナー。東京イベント会場にて

    2026年9月10日、世界8都市で開催される「SIGEP Meets the World」の東京イベントに、弊社(株式会社すけっと)が参加してきました。会場の様子や、実際に現地開催のSIGEP World(イタリア・リミニ)を視察した日本企業の方のお話をレポートします。

    • SIGEP World Japan公式イベントの会場・雰囲気
    • イタリア大使館・SIGEP World運営責任者による最新情報
    • 実際に現地視察した日本企業担当者が語る「参加する価値」

    3行まとめ:SIGEP Worldは、世界中の食品・外食業界のバイヤーや企業が集まるイタリア・リミニの国際展示会です。主催者は世界各地でプロモーションイベント「SIGEP Meets the World」を開催し、日本企業の参加にも力を入れています。実際に現地を視察した日本企業からは、トレンドだけでなく、新しい取引先との出会いや現地でしか得られない経験に大きな価値があるという声が聞かれました。

    会場の様子|外苑前「Rossi & The Top」

    会場は外苑前・青山グランドホテル20階のレストラン「Rossi & The Top」。夜景を望む会場に、メディア関係者・バイヤー・SIGEP Worldへの出展に興味のある企業など、当日は全体で50名ほどが来場していました。

    ROSSI ON THE TOPの会場の様子
    会場となった「Rossi & The Top」。ワインやジェラートも振る舞われ、和やかな雰囲気で開催されました

    イタリア大使館・SIGEP World運営からのご挨拶

    当日はまずイタリア大使館の方からご挨拶があり、続いてSIGEP Worldの世界責任者から展示会の紹介がありました。

    イタリア大使館の方によるご挨拶
    イタリア大使館の方によるご挨拶
    SIGEP World運営責任者によるご紹介
    SIGEP World運営責任者(Italian Exhibition Group)によるご紹介

    主催者側からは、「イタリア国内で日本食関連の店舗が増加している一方、SIGEP Worldへの日本企業の出展はまだ少ない」として、より多くの日本の食材関連企業に出展してほしいという意向が改めて示されました。世界主要都市でこうしたイベントを開催しているのも、世界各国から有力バイヤーを誘致するための活動の一環とのことです。

    現地視察した日本企業が語る、SIGEP Worldに参加する価値

    当日は、前回SIGEP World(イタリア・リミニ)に特別バイヤーとして参加されたオーウイル株式会社・平尾大樹様から、現地で感じたSIGEP Worldの魅力についてお話がありました。

    オーウイル株式会社・平尾大樹様の登壇の様子
    オーウイル株式会社・平尾大樹様。SIGEP World現地視察の体験を紹介

    平尾様が挙げた、現地に行って感じた魅力は大きく3つです。

    1. 世界の食文化を体験できること:本場のピザやチーズ、ジェラートなどをその場で試食し、体感できる。日本にいるだけでは得られない学びがある
    2. 世界最先端のトレンドを肌で感じられること:日本ではまだ見たことのないジェラートの味・組み合わせ・製法を現地で体験できる。実際に現地で何が流行しているかは、現地に行かないとわからない
    3. 人との出会い:新しいサプライヤーとの出会いはもちろん、世界中から集まり情熱を持って働く人たちの姿から多くのエネルギーをもらえる。実際に現地で出会ったサプライヤーとの新しいビジネスも進行中とのこと

    今の時代、情報はネットやYouTubeなどいろいろな媒体で見ることができます。ですが、もし参加できる機会があれば、ぜひチャレンジしていただきたい。自分の目で見て、自分の足で歩いて、自分で味わって、世界中の人たちと直接話をする。そこで感じる驚きや感動は、どんな資料やデータにも載っていません。SIGEP Worldにとって最大の財産は、商品情報や市場のデータではなく、その場で見て感じた経験そのものです。SIGEP Worldは、世界の食の「現在」を見る場所ではなく、「未来」を見に行く場所だと思います。

    オーウイル株式会社 平尾大樹様(SIGEP World現地視察)

    会場で提供された料理の様子

    会場では、イタリア産チーズの盛り合わせや軽食、ジェラートなどが振る舞われ、参加者はSIGEP Worldが扱う食の世界を実際に味わうことができました。

    ケータリング料理の様子
    会場で提供されたジェラート

    「SIGEP Meets the World」は世界8都市を巡回中

    「SIGEP Meets the World」は、2027年もシカゴ・サンパウロ・パリ・イスタンブール・ホーチミン・東京・ドイツ・ワルシャワの世界8都市で開催予定です。世界の主要市場で出展候補企業・バイヤー・メディアとのネットワークを構築し、SIGEP Worldの認知拡大と新たなビジネス機会の創出を目指すグローバルイベントシリーズとして展開されています。

    SIGEP Meets the World 2027年 開催都市一覧
    SIGEP Meets the World|2027年ハイライト(主催者提供資料より)

    実際に参加して感じたこと

    SIGEP World自体はイタリア・リミニでのみ開催される展示会ですが、開催国以外の世界8カ国でも今回のようなプロモーションイベントを開き、有力バイヤーの招致に力を入れていることに驚きました。世界各国から集まる約500名の有力バイヤーには、主催者側が航空券・ホテル代を負担して招待しているとのことで、だからこそ魅力的なバイヤーに実際に来場してもらいやすい仕組みになっています。今回参加された日本のバイヤーの方の満足度も非常に高く、出展対象の商材が合致する企業であれば、改めて自信を持っておすすめできる展示会だと確信しました。

    株式会社すけっと 代表 山澤敦

    SIGEP World 2027への出展にご興味があれば

    SIGEP World 2027は2027年1月23日〜27日、イタリア・リミニで開催されます。弊社(株式会社すけっと・合同会社International Linkage)は、SIGEP Worldの日本における正式な出展お申込み窓口として、出展のご案内・お見積り・ご相談を承っています。

    出展するかどうか、まだ決めていなくても大丈夫です。費用感や、他の日本企業の出展状況を知りたいというご相談だけでも構いません。今回のレポートを読んで少しでもご興味を持たれた方は、お気軽にお問い合わせください。

    展示会の詳しい会期・出展料は、SIGEP World 2027出展案内ページでご確認いただけます。「まず話を聞いてみたい」という段階でも構いません。資料請求フォームでは、ご希望の展示会(SIGEP World等)を選んでお申込みいただけます。

    執筆・監修:株式会社すけっと(山澤)・合同会社International Linkage(竹生)

    本記事の内容は2026年9月10日開催のイベント取材時点の情報です。SIGEP World 2027の会期・出展条件など最新情報は主催者公式サイト、または上記お問い合わせ窓口でご確認ください。

  • Gulfood(ガルフード)とは|中東最大級の食品見本市、ハラール市場への入口

    「ガルフード(Gulfood)」は、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイで開催される中東最大級の食品総合見本市です。中東・アフリカ市場、そしてハラール市場への足がかりとして注目されていますが、実際に出展を検討する場合は何を確認すればよいのでしょうか。この記事では、公式情報をもとにGulfoodの概要と、出展を検討する際に押さえておきたい視点を整理します。

    この記事でわかること

    • Gulfoodの開催時期・会場・規模の概要
    • Gulfoodのカテゴリ構成(自社商材がどのゾーンに該当するか)
    • 開催都市ドバイ・DWTC会場のアクセスと位置づけ
    • ハラール市場・中東市場への足がかりとしての位置づけ
    • 出展を検討する際に確認しておきたい視点
    • 出展を申し込む場合の進め方

    3行まとめ:Gulfoodは2027年3月15〜19日にドバイ・ワールド・トレード・センター/ドバイ・エキシビション・センターで開催予定、出展者8,500以上・195カ国が見込みとして案内されている世界最大級の食品見本市です(出典:Gulfood公式サイト・2026年8月確認。主催者の見込み値であり実績ではありません。実績はGulfood 2025で出展社5,500社超)。2026年は1月開催で、2027年から会期が3月に移ります(2026年8月時点の公式発表)。中東・ハラール市場への入口として存在感がありますが、肉・食肉加工品などはハラール認証が実質的に必須となる点に注意が必要です。出展のお申込みは主催者公式サイトへ直接となります。

    Gulfoodとは

    Gulfoodは、ドバイ世界貿易センター(DWTC)が主催する食品・飲料の総合見本市です。直近のGulfood 2026は31回目の開催でした(出典:JETRO(ジェトロ)ビジネス短信「中東最大級の食品総合見本市『ガルフード2026』開催」・2026年8月確認)。次回Gulfood 2027は2027年3月15日〜19日、会場はドバイ・ワールド・トレード・センター(DWTC)とドバイ・エキシビション・センター(ドバイ・エキスポシティ内)の2会場で開催予定で、公式サイトでは出展者8,500以上・195カ国・12セクターという規模が案内されています(出典:Gulfood公式サイト gulfood.com・2026年8月確認)。

    なお、Gulfoodは2026年は1月開催、2027年は3月開催と会期の月が移ります。公式サイトに月が変わる理由の説明は見当たらなかったため、ここでは2027年から会期が3月に移るという事実のみを記載します(2026年8月時点の公式発表)。

    直近のGulfood 2026は2026年1月26〜30日に、DWTCとドバイ・エキシビション・センターの2会場で開催されました(出典:JETROビジネス短信・2026年8月確認)。前年のGulfood 2025は来場者約14万人・出展社5,500社超・出展国190カ国以上と報告されています(出典:同JETROビジネス短信・2026年8月確認)。会期・会場・最新の来場実績など詳しい一次データは、主催者公式サイトで随時更新されるため、出展を具体的に検討する段階では必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。

    ドバイ・ワールド・トレード・センター(DWTC)と周辺のドバイの高層ビル群
    Photo: Hawkeye7 / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

    Gulfoodのカテゴリ構成

    Gulfoodは単一の商品分野に絞った展示会ではなく、食品・飲料に関わる分野を横断する総合見本市です。主催者の案内によると、大きくは以下のような分野で構成されています。

    • Food & Beverage(食品・飲料本体):飲料、乳製品、油脂、食肉・食肉加工品、水産物、生鮮食品、穀物・豆類、健康志向食品、ワールドフード(各国料理・食材)など
    • Hospitality(ホスピタリティ関連):ホテル・厨房機器、冷凍冷蔵設備、フードサービス機器、使い捨て用品など、飲食店・宿泊施設向けの設備・備品分野
    • Beverage / Bakery & Confectionery:飲料専門ゾーンや、製菓・製パン関連の製品・機器
    • Food Processing & Packaging:食品加工機械、包装機械・資材
    • 物流分野「Gulfood Logistics」:Gulfood 2026で新設された専門セクターです(出典:Tea and Coffee Trade Journal「Gulfood 2026 launches Gulfood Logistics」2026年1月・2026年8月確認)。なお「Gulfood Fresh」については、今回の確認範囲(Gulfood公式サイト)で新設の一次情報を確認できなかったため未確認とします

    このように、Gulfoodは「食品そのもの」だけでなく、厨房機器や物流・パッケージングまで含む食品業界全体のエコシステムを扱う点が特徴です。出展を検討する際は、自社の商材がどのゾーン・カテゴリに該当するかを主催者の最新の出展分野一覧で確認し、近い分野の出展社がどの程度いるかを事前に把握しておくと、ブースの見せ方や商談相手の想定がしやすくなります。

    開催都市ドバイ・DWTC会場について

    Gulfoodの会場であるドバイ・ワールド・トレード・センター(DWTC)は、ドバイの主要幹線道路シェイク・ザイード・ロード沿いに位置し、ドバイ地下鉄(メトロ)レッドラインの「World Trade Centre駅」が会場そばにあります。正確な導線は主催者・DWTCの公式アクセス案内をご確認ください。駐車場については、DWTC公式サイトに有料・無料あわせて7,530台分と記載されています(出典:DWTC公式サイト dwtc.com/en/getting-here/・2026年8月確認)。車・タクシー・配車サービスでのアクセスにも対応しています。

    ドバイは中東における物流・金融のハブ都市として、中東・アフリカ・南アジアを結ぶフライトネットワークが充実しており、周辺国からのバイヤーが移動しやすい点も、Gulfoodが「中東進出の玄関口」と位置づけられる理由のひとつです。ただし、空港・現地移動を含めた具体的な渡航手配は、出展を具体的に検討する段階で旅行代理店や主催者の公式ガイドをご確認ください。

    単一カテゴリの展示会というより「中東の食品業界が一堂に会する総合見本市」という性格が強いイベントです(カテゴリ構成は上記「Gulfoodのカテゴリ構成」を参照)。

    ハラール市場・中東市場への足がかりとしての位置づけ

    Gulfoodは中東・アフリカ・南アジアなど、ハラール市場と重なる商圏のバイヤーが多く集まることから、「ハラール市場への入口」として紹介されることが多い展示会です。会場内には「Halal Market」という専門ゾーンも設けられています。

    ただし、ハラール認証の要否は商材によって異なり、一律には言えません。UAEでは「UAE.S 2055-1(ハラール食品の一般要求事項)」および「UAE.S 2055-2(ハラール認証機関の要求事項)」が定められており、UAEのハラール制度は現在産業先端技術省(MoIAT)が所管しています(旧ESMAの機能を承継。出典:MoIAT公式サイト moiat.gov.ae/en/programs/halal・2026年8月確認)。原材料の調達から屠畜(食肉の場合)、加工、包装、保管、輸送、店頭表示に至るまでの工程が対象範囲とされています。特に食肉・食肉加工品・調理済み食品、ゼラチンや酵素など動物由来原料を含む製品については、MoIATに登録されたハラール認証機関の認証を出展前に取得しておくことが実務上ほぼ必須とされており、認証の有無が商談の前提になる場面があるため、早い段階で認証機関に確認しておくのが安全です(通関実務の詳細は認証機関・輸入者にご確認ください)。一方、認証を伴わない一部の穀物・野菜・果物や植物由来製品など、認証が必須でない商材カテゴリも存在するとされています(ただし非ハラール添加物の混入や交差汚染がないことは別途確認が必要)。

    商材カテゴリ別の目安としては、次のような傾向が案内されていますが、あくまで一般的な傾向であり、最終判断は必ず一次情報・専門家への個別確認が必要な点にご注意ください。

    • 食肉・食肉加工品・調理済み食品:認証取得が実務上ほぼ必須とされるカテゴリ(要個別確認)
    • 乳製品・菓子・調味料など動物由来原料を含む可能性がある加工食品:原材料(ゼラチン・酵素・香料等)によって要否が変わるため個別確認が必要
    • 茶・穀物・野菜・果物など単純な植物由来の一次産品:認証が必須でないケースがあるとされるが、加工・保管工程での交差汚染がないかは別途確認が必要

    自社に認証が要るかどうかは、次の順番で調べると判断できます。

    1. 原材料表・規格書を1品ずつ見る:①食肉・食肉エキス ②アルコール(酒精・洋酒・エタノール抽出物) ③ゼラチン・コラーゲン ④酵素(レンネット等) ⑤動物由来の可能性がある油脂・乳化剤 ⑥香料・着色料のキャリア — このいずれかが入っていれば「確認が必要な側」と考えます
    2. 製造工程を確認する:同じラインで豚由来原料やアルコールを扱っていないか(交差汚染の有無)、洗浄手順を説明できるかを整理します
    3. 基準に当てはめる:UAEでの要求事項はUAE.S 2055-1(ハラール食品の一般要求事項)が土台です(出典:MoIAT公式サイト・2026年8月確認)。規格の本文は一般公開されていないため、条文レベルの判定は次の手順で認証機関に確認します。この段階でやるのは「①②で洗い出した該当原材料・工程の一覧を、そのまま質問できる形にまとめる」ことです
    4. 認証機関に問い合わせる:UAEで通用する認証を発行できるのは、MoIATに登録されたハラール認証機関です。登録機関はMoIAT公式サイトの「Registered Halal Certification Bodies」ページ(https://moiat.gov.ae/en/programs/halal/registered-halal-certification-bodies ・2026年8月確認)で公開されています。日本国内の機関が掲載されているかまでは今回確認できていないため、該当機関の有無は同ページ、またはJETRO・主催者へ直接ご確認ください
    5. 輸入者・現地バイヤーに確認する:実務上、どの認証を求めるかは取引先によって差があります。まだ取引先がいない段階では、この手順は飛ばして構いません。その場合は手順4の認証機関、またはJETRO・主催者への相談で「自社カテゴリで一般に何が求められるか」までを確認し、取引先が決まった時点で再確認する順序になります

    最終的な要否は、必ず認証機関および輸入者(現地バイヤー)にご確認ください。本記事は法規の断定をするものではありません。

    ドバイのスパイススーク(香辛料市場)の店先に並ぶ食材
    Photo: Stzeman / Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

    出展を検討する際の視点

    Gulfoodは世界最大級の総合食品見本市であるため、来場者の母数は大きい一方、バイヤーの興味関心も幅広く分散します。出展を検討する際は、次のような視点で自社との相性を確認すると判断しやすくなります。

    • 中東・アフリカ・南アジア圏への輸出実績や意欲がすでにある企業・商材(ゼロからの市場開拓というより、足がかりが少しでもある方が商談が進みやすい傾向)
    • ハラール認証の取得・取得見込みがある、または認証が必須でない可能性が高いカテゴリの商材(茶・穀物・野菜・果物など、動物由来原料やアルコールを含まないもの)。菓子・調味料・乳製品は原材料によって要否が変わるため、下記の手順で自社商材を確認してください
    • 現地代理店・ディストリビューター探しを目的にできる(Gulfoodは商談型見本市としての性格が強く、単発の一般消費者向け販促には不向き)
    • 会場規模・来場者数の大きさに埋もれない差別化ポイントを用意できる(総合見本市のため、ブースの見せ方・アポイント設計が成果を左右しやすい)

    なお、JETROの発信では、UAEにおいて日本食レストランの増加とともに日本産食材の輸入が増加傾向にあるといった報告もあり、中東圏全体で日本食・日本産食材への関心が徐々に広がっている様子がうかがえます。ただし、これは中東市場全体の大きな傾向であり、個別の商材・国ごとの輸入規制や需要動向は別途JETROの国・品目別ページや現地情報で確認することをおすすめします。

    次のいずれかに当てはまる場合は、今回は見送って準備に充てる判断が現実的です。①中東・アフリカ・南アジアへの輸出実績も、現地の代理店・輸入者の当てもまだ無い(Gulfoodは商談型のため、受け皿が無いと会期後に話が続きません)②自社商材にハラール認証が必要で、会期までに取得の見通しが立たない③まず小さく市場を試したい、または中東以外の市場(欧州・英国など)を優先したい。いずれも「出てはいけない」という意味ではなく、次回に回して受け皿づくり・認証取得を先に進めるほうが投資が回収しやすい、という判断です。他の海外食品展示会との比較は、当サイトの海外食品展示会一覧もあわせてご覧ください。

    出展を検討する場合の進め方

    Gulfoodは、当サイトを運営する株式会社すけっと・合同会社International Linkageが代理店契約を持つ展示会ではありません。そのため、出展のお申込みや個別の出展条件のご相談は、主催者公式サイトへ直接ご連絡ください。

    また、JETRO(日本貿易振興機構)がジャパンパビリオンを設置しており、都道府県単位の助成事業を利用できるケースもあります。個社単独での出展のほか、JETROや自治体の輸出支援事業を経由する出展方法もあわせて検討されることをおすすめします。

    なお、当サイトでは日本語窓口を持つIFE(イギリス・ロンドン)やSIGEP World(イタリア・リミニ)についてはご相談を承っています。中東市場に限らず海外展示会選びそのものにお悩みの場合は、まず海外食品展示会一覧で候補を比較してみてください。

    よくあるご質問

    Q. Gulfoodはどのくらいの規模の展示会ですか?
    A. Gulfood 2025は来場者約14万人・出展社5,500社超・出展国190カ国以上と報告されています(出典:JETROビジネス短信・2026年8月確認)。次回Gulfood 2027は出展者8,500以上・195カ国が見込まれると公式に案内されています(出典:Gulfood公式サイト・2026年8月確認)。なお会場総面積240,000平方メートルという数値は今回の確認では裏付けが取れなかったため未確認です。

    Q. Gulfoodにはどんなカテゴリがありますか?自社商材が合うか分かりません。
    A. 食品・飲料本体(飲料・乳製品・油脂・食肉・水産物・生鮮食品・穀物豆類など)に加え、ホテル・厨房機器やフードサービス機器、製菓・製パン、食品加工・包装機械まで幅広いカテゴリで構成されています。物流分野「Gulfood Logistics」はGulfood 2026で新設された専門セクターです(出典:Tea and Coffee Trade Journal・2026年8月確認)。自社商材がどのゾーンに該当するかは、主催者の最新の出展分野一覧で個別にご確認いただくのが確実です。

    Q. 会場のドバイ・ワールド・トレード・センター(DWTC)へのアクセスは?
    A. ドバイ地下鉄レッドラインの「World Trade Centre駅」が会場そばにあります。会場の駐車場は有料・無料あわせて7,530台分と公式に記載されています(出典:DWTC公式サイト・2026年8月確認)。詳しい交通手段は会期が近づいた時点で主催者の公式ガイドをご確認ください。

    Q. ハラール認証がないと出展できませんか?
    A. 出展そのものにハラール認証が必須というわけではありませんが、食肉・食肉加工品・調理済み食品などのカテゴリでは、現地バイヤーから認証取得を前提に商談を求められることが多いとされています。UAEには「UAE.S 2055-1(ハラール食品の一般要求事項)」があり、制度は産業先端技術省(MoIAT)が所管しています(出典:MoIAT公式サイト・2026年8月確認)。まず原材料表で食肉・アルコール・ゼラチン・酵素・香料の有無を確認し、該当する場合はMoIAT登録の認証機関(MoIAT公式サイトのRegistered Halal Certification Bodiesページで公開)へ問い合わせてください。最終的な要否は認証機関・輸入者にご確認ください。

    Q. 日本企業の出展実績はありますか?
    A. あります。JETRO(ジェトロ)はGulfoodに継続してジャパンパビリオンを設置しており、直近のGulfood 2026では19都道府県から62社・団体が参加し、うち27社・団体が初出展または久しぶりの出展だったと報告されています(出典:JETROビジネス短信・2026年8月確認)。

    Q. Gulfoodへの出展はこのサイト(すけっと/International Linkage)から申し込めますか?
    A. Gulfoodは弊社が代理店契約を持たない展示会のため、出展のお申込みは主催者公式サイトへ直接お願いしております。日本語窓口をご用意しているIFE・SIGEP Worldについてはご相談いただけます。

    Q. Gulfoodと他の海外食品展示会は何が違いますか?
    A. Gulfoodは中東・ドバイを拠点とする総合食品見本市で、中東・アフリカ・南アジア圏のバイヤーとの接点を作りやすい点が特徴です。欧州市場を主眼に置く場合はIFE(イギリス)やANUGA(ドイツ)、製菓・ベーカリー・コーヒーに強みがある場合はSIGEP World(イタリア)など、市場・カテゴリに応じて向き不向きがあります。詳しくは海外食品展示会一覧をご覧ください。

    Q. 出展にあたって助成金や支援制度はありますか?
    A. JETROや一部の自治体・商工団体が、Gulfoodを含む海外見本市への出展を対象とした助成事業を実施している場合があります。制度の有無・要件は年度や自治体によって異なるため、最新情報は各実施団体にご確認ください。JETROの出展支援・国の補助金・自治体の助成金の使い分けは海外展示会出展の補助金・助成金の使い方で詳しく解説しています。

    日本語窓口のある展示会(弊社が出展の取次ぎを行っています)
    IFE 2027(イギリス・ロンドン)出展案内・資料請求/SIGEP World 2027(イタリア・リミニ)出展案内・資料請求
    会期・出展料・申込の流れは各ページに掲載しています。どの展示会が自社に合うかのご相談も承ります。

    執筆・監修:株式会社すけっと(山澤)・合同会社International Linkage(竹生)

    免責事項:本記事の会期・会場・出展社数・来場者数・カテゴリ構成・認証制度などの情報は、Gulfood公式サイト、JETRO公表資料、UAE関連の公的情報をもとに作成しています(最終確認:2026年8月)。展示会の開催概要・出展分野は変更される場合があるため、出展を具体的に検討される際は必ず主催者公式サイトで最新情報をご確認ください。ハラール認証の要否など個別の実務については、専門家・関係機関に別途ご確認いただくことをおすすめします。

    本記事の情報は各種公開情報をもとに作成しています。最新情報は必ず主催者公式サイトでご確認ください。

  • プレスリリースサイト「PRESSNOW」にメディア掲載されました

    海外展示会 出展サポート(expo-support.com)は、SIGEP World・IFE・SIGEP Asia 3展示会の出展お申込み受付開始について、プレスリリースを配信しました。

    「SIGEP World・IFE・SIGEP Asiaの出展受付を開始」が、プレスリリースサイト「PRESSNOW プレスナウ」に掲載されました。

    メディア掲載実績

    各展示会の詳細・お問い合わせは、expo-support.comトップページよりご確認いただけます。

  • SIGEP World・IFE・SIGEP Asia 3展示会の出展お申込み受付を開始しました

    株式会社すけっと・合同会社International Linkageが運営する「海外食品展示会 出展サポート(expo-support.com)」は、SIGEP World(イタリア)・IFE(イギリス)・SIGEP Asia(シンガポール)3展示会の出展お申込み受付を開始しました。

    3展示会のうち、直近の開催はSIGEP World(イタリア・リミニ)で、2027年1月23日(土)〜27日(水)の開催です。出展のお申込みは、出展スペースが埋まるまで先着順で受け付けており、出展をご検討の企業様には早めのお問合せをおすすめしています。

    取り扱い展示会一覧

    展示会名会期開催地分野
    SIGEP World2027年1月23日〜27日イタリア・リミニジェラート・製菓・チョコレート・ベーカリー・コーヒー
    IFE(International Food & Drink Event)2027年4月5日〜7日イギリス・ロンドン食品・飲料全般
    SIGEP Asia2027年7月14日〜16日シンガポールジェラート・製菓・フードサービス(東南アジア市場)

    SIGEP World 2027(直近開催)について

    イタリア・リミニで毎年開催される、ジェラート(アイスクリーム)・製菓・チョコレート・コーヒー・ベーカリー・ピザの分野に特化した世界最大級のB2B国際食品見本市です。直近開催のSIGEP World 2026では、来場者198,000名・160カ国、1,400ブランドが出展しました。

    IFE(International Food & Drink Event)について

    ロンドンのExCeLで開催される、英国・欧州の食品小売/フードサービス市場を狙う展示会です。Food, Drink & Hospitality Weekという枠組みの中で複数の展示会と同時開催されるため、飲食店・小売・ホスピタリティ業界のバイヤーが一度に集まりやすいのが特徴です。次回のIFE 2027は、2027年4月5日(月)〜7日(水)の開催です。

    SIGEP Asiaについて

    イタリアで開催されるSIGEP Worldのアジア版として、シンガポールで毎年開催される国際見本市です。レストラン向け見本市「Restaurant Asia」と同時開催され、来場者15,000名以上・出展社400社以上・参加国60カ国以上という規模です。東南アジア市場への足がかりとして位置づけられます。次回のSIGEP Asia 2027は、2027年7月14日(水)〜16日(金)の開催です。

    出展をご検討の企業様は、下記の情報ページより資料請求・お問合せください。

    本件に関するお問合せ先
    株式会社すけっと/合同会社International Linkage(海外展示会 出展サポート 日本語窓口)
    TEL:03-4400-1345
    https://expo-support.com/